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【完結】明日からモンスターまみれの世界〜剣道家たちが世界を救う〜神からもらった能力がチートすぎた件  作者: opocho


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ひたすらに準備



初代モデルは死蔵することになった。

明らかな過剰仕様だということだった。


「ネタバレにも程がある」

「デカすぎて置けない」


このあたりが主な理由だ。

言われてみれば確かにまだ開示してない魔法を全開で体現してしまっていた。


アキが「全部バレてからなら使えると思うよ」と言ってくれたのでまだ救われた。


ということで、シンプルな作りでやり直した。

コンテナの仮設住宅をひたすらコピー。

それを500棟、1000棟のバリエーションでワンセットにする。

創電は魔力ではなく太陽光。

上下水道が維持できる水源は用意する。


防衛は見た目は一般的なフェンスで、高さは10メートル。

但し絶対に壊されないやつ。 

また緊急時には常駐する自衛隊の監視タワー(高さ20メートル)にこっそり付けた隠しボタンの操作で、吸収/反射の機能が発動するようにしておく。

なお、隠しボタンには認識阻害をつけてあるので解くまでは絶対に押せない。


開示状況に応じて、いずれ畑、田んぼ、酪農、畜産を隣接させるスペースは確保する。


これを基本セットとしてまとめて大量コピーをして作業は終了した。


あとは人里離れた土地にバレないように配置をしていくだけだ。


「はあ、夢がなかった……」


メンバーは呆れ顔だ。


「異世界のモンスター騒動を隠すための偽装テロ作戦だぞ」

「退避した先で壮大にネタバレしてどうする」


師匠とシノは厳しい。


「夢のナツランドはXデーのあとね」

「絶望の中で希望の象徴になるね」


アキとひかりさんは優しい。


楽しかったからいいんだよ。

がんばれオレ。


その後、政府が国防と防災を最優先するという指針を発表し、有事の際に使用する仮設避難都市を各地に作ると宣言した。


オレは頃合いで作った街(普通ver.)を配置していくことになっている。  


―――――――


次に着手したのは自衛隊の装備の見直しだった。


リフレクト(反射)をかけたポリカーボネートの盾を標準装備とした。

盾の裏にサブウェポンやポーション類を収納できるようにして効率よく使えるように工夫した。


現時点では「事情を知る者」にしか渡せないが、少なくとも特殊班のリーダー6人の直下にいるメンバーには近いうちに本当のことを伝えて標準装備にする予定だ。

タイミングとしてはゾンビの次のモンスターが出てきた時、と仮設定している。


モンスターバレが起きた場合には全自衛官、警察官、在日アメリカ軍の標準装備にすることも決定しているので、すでに大量コピーは進めている。

Xデー以降はアメリカ本国だけでなく、世界規模で必要になるものだからな。


そして車両関係にも改造を施す。

樺太で作ったジャンピーがエグすぎたらしく、今回は過剰な仕様は不可と最初に念を押されてしまったので超シンプルなことしかできなかった。


「絶対に壊されない」である。


これは硬くすればいいというわけにはいかない。

車両が壊れなくても中の乗務員が車内で吹き飛んでしまっては意味がないからな。


なので「吸収」である。


「反射」も付けたかったが明らかなオーバーテクノロジーなのでこれは特殊班の車両にのみ採用した。

それを言うなら「吸収」も全衝撃対応なのでかなりエグいのだが、恐ろしく優秀なバンパーとボディが開発されたということにするそうだ。

ちょっと無理がないかなあ。


ともあれ、これで自衛隊の戦車、装甲車、ヘリだけでなく、海上自衛隊、航空自衛隊の「乗り物」は全て無敵にできる。


これもいずれは全世界規模で必要になるので大量コピーを進める案件だ。


アメリカ軍とロシア軍からはコピー元となる装備を近いうちに受け取りに行くことになっている。

収納で、強化が必要な乗り物をひとつずつ預かり、強化〜コピーで大量生産していくのだ。


なお、ウチのメンバーも基礎能力が爆上がりしたので、全員にコピーを譲渡できた。

まだ大きなものはコピーできないが、小さなもの……例えばポーションや小銃などはコピー可能だ。

これでかなり楽になった。


強化を伴うものの場合、クリエイトが使えるのはオレだけなので、まずオレがクリエイトでアイテムを強化し、それを隣の篠田が2つにコピー、ひかりさんが4つにして、アキが8つ、師匠が16に増やす。

慣れたらテンポよく高速餅つきみたいになっていて笑えた。


2巡目以降は魔力負担が大きいので、オレが倍々で増やしていく流れである。


そして魔力といえば。


ナビィが魔力共有という方法を教えてくれたのでとても便利になった。


全員のアイテムボックスを共有化して、そこからオレの魔力を引き出せるようにしたのだ。


魔力の瞬間出力はそれぞれの能力によるので一度の放出量そのものは変わらないが、魔力枯渇が無くなったのがデカい。

つまり無限に魔法を撃ち続けることが可能になったのだ。


コピーの順番は放出量の順に並んでやっていたというわけだ。


準備、時々歪み。

日々この繰り返し。

もちろん剣道の鍛錬も怠らない。


なかなか忙しいけれど、剣道家はコツコツとした積み重ねや厳しい修行に慣れているので案外へっちゃらだけどね。


剣道家はドMで且つドSなのは間違いない。

加えて、総じて頑固である。

剣道家のトリセツはなかなか難しいぞ。  



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