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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

かつて姫と呼ばれた少女とゴーレムになった王子様、二人だけの崩壊世界ぶらり旅。

作者:書峰颯
最終エピソード掲載日:2024/07/17
『SYTVをご覧の皆さま! 私は今、ヘリコプターにて茨城県上空に来ております! この映像が視聴者様に届いておりますでしょうか!? ご覧下さい! 海が、海が何者かによって二つに割られています! これはまるで、あの有名なモーゼの十戒のようにも見えます! 割れた海が高波となって……津波です! 自然災害ではない、故意に起こされた津波が町を襲っています! 逃げて! 早く逃げて下さい!』

 その日、お茶の間のテレビは、緊急速報一色に染まった。
 スマートフォンから鳴り響く地震速報、更には防災放送、サイレン。
 予兆は無かった、誰もが悠久に続く安寧を享受できると思っていた。 
 
『街が、信じられない、海が大地を飲み込んでいきます! 速報? この映像よりも凄い速報なんてある訳ないじゃない! え? 日本だけじゃない? 世界中に現れたの? あの化け物が!? ちょっと待って、これって人類滅亡しちゃうんじゃないの!? あ、自衛隊、自衛隊の戦闘機が巨大な化け物へと向かっています! 彼等は世界の希望、守るべきものの為に戦う力が、自衛の力が今まさに発揮されようとしています!』

 古くは恐竜の時代から行われてきた、文明のやり直し。
 それは、地上にはびこる瘡蓋のような痕跡すら残しはしない。

『なんで……なんでよ、何も効かないじゃない。……なに? アメリカが核を発射した? アメリカだけじゃない、ロシア、中国、パリ、世界中で!? そんなの、地球がもたないんじゃないの!? ……でも、もしそれであの化け物が倒せるのならば、殺せるのならば、私たちも、助かるのかなぁ……どうしよう、どうしてこんな事になったのよ』
 
 地球が壊れるとされる核ミサイルであったが、それは正しい表現ではない。
 地球の表面に生きる人類が滅亡するミサイル、それが正しい表現だ。
 すべての核ミサイルを集めた所で、恐竜を絶滅したチクシュルーブ流星には遠く及ばない。
 地球とは、何者よりも生命に溢れた星なのだから。

『お母さん……』 

 そして、人類は絶滅した。
 たった一つの希望だけを残して。

「リリィ、起きて下さい」

 全てを諦めた人類が選択したもの。
 それは今を生きる人間ではなく、後世へと人類を残す選択だった。

「活動再開の時です、リリィ」
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