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偽りの名AtoZ  作者: 砂白ゆとり
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戦慄ノ残歌

トトと同じようにオメガ達を助けてくれた新たなるコードりのネーム


女王機械蟻の攻撃によって負傷したパルパト、そしてフリーの攻撃によって負傷したメリー。


両者の傷を癒す為の治療が始まる。


『ずいぶんと無茶をしたようじゃのうオメガ』


トトはオメガを観察する。

オメガの体には多数の打撲の痣や、内出血したような痣があり一目見ただけでボロボロであるとわかる。


しかしそれより目を引くのは・・・まるで血管に添うように右腕を侵食している機触細胞オラクルである。


機触細胞解除オラクルパージ

トトじい、俺よりメリーやパルパトを見てやってくれ』


機触細胞解除オラクルパージ

メリーの方は私が見ます。トトじいパルパトの方を見てやってください』


『トトさん、パルパト様のことお願いします』


先ほどまで周りを警戒していたワイズマンは、フリーの一撃を受けて気絶しているメリーの元まで行くと、仰向けにして傷口をみる。


メリーは機触細胞オラクルによって作り出した胸当てが破壊され、武器である巨弓も一部が壊れて使用不可になってしまっている。


『メリー、能力を解除させてもらいますよ。』


ワイズマンが注射をすると、メリーのコードりのネームの能力が解除される。

注射の中身は能力を強制解除する薬なのだが、体力が少なくなっている場合でなければ効果が発揮出来ないという欠点がある。


『こいつは・・・メンテナンスが必要だな』


ワイズマンの元に見知らぬ声が聴こえてくる。


声の聴こえてくる方向を見ると、先ほどのフリーに対して弾丸の雨を降らせた者がメリーを見つめていた。


声の主は女性でオメガ達と同じように奇怪な仮面を着けている。

女性の右腕から肩にかけて鎧の様な武装。

色は灰色ミリタリーカラーで塗装がされており、肩に当たる部分には戦国武将の鎧盾の様になっている。

それよりも目を引くのは、左半身がヘリコプターのガトリングの様になっており、背中部分にマントで隠れてはいるが弾丸の貯蔵庫らしきタンクを背負っている。

仮面の右側にはSの模様。左側にはロックオンマーク。口らしきものは見当たらず、変わりに頭には兎の耳らしき飾りがある。


『やっぱりさっきの攻撃は君だったのか。シルベルト』


ワイズマンはメリーに注射し終えると、シルベルトの方を見上げる。


『こっちは警戒しておくから大丈夫だよ』


『了解しました』

『助かる』


ワイズマンは再びメリーの傷の手当てを、オメガは疲れているのか壁に寄りかかりながら答える。



『こっちは方はさらに酷いのぉ。

パルパト能力を解除するぞ』


トトもワイズマンと同じようにパルパトに注射して能力を解除する。


『右腕が外れておる。

それに・・・』


トトはパルパトを翼のあった背負部分に目をやる。


パルパトの背中部分にはオメガと同じように機触細胞オラクルが侵食しており、不気味な模様のように見えてくる。


『オメガ、パルパトお前達は能力を使用し過ぎじゃ。

今後1週間程度は活動できんぞ』


『仕方ないさ。

蟻型の機械侵食者イレギュラーの親玉である女王機械蟻の討伐に成功したんだから。

多少の無理をしてでも倒す必要はあったぜ』


『お前達の偉業は後から聴くよ。

今は二人の怪我を治してやってくれ』


シルベルトはウサ耳をピョコピョコと動かしながら周りを警戒している。

シルベルトのウサ耳の部分は飾りではなく本物の兎のと同じ様に性能を持っているので、先ほどの爆裂でオメガ達の場所がわかったのである。


『パルパト少し痛いぞ』


『うっ、あぁぁ・・・』


トトがパルパトの外れた右腕を元に戻すと、苦痛のためか呻き声をあげる。



『こちらの方は終わりましたよ』


ワイズマンはメリーの治療を終えるとシルベルトに合図する。


『こちらも終わったぞ』


トトは治療を終えるとパルパトの肩を支える形で立ち上がる。


『治療は終えたみたいね。

上に待機させている帝の軍勢を呼んでくるよ』


シルベルトは瓦礫の山を越えて、オメガ達が落ちてきた大穴の上に登って行った。



数分後にシルベルト配下の帝の軍勢が5名降りて来た。


『お疲れ様でございます!

負傷されている方はこちらへ、自力で歩ける方はあちらの方へお願いします』


他の帝の軍勢とは少し違う、たぶん部隊長らしき人物がこちらに歩みよってくる。


『その好意は嬉しいがワシ等は必要ない』


トトはそう言い終えるとオメガ、パルパト、姫子と共に帝の軍勢が侵入してきたロープの元まで歩いて行く。


『こっちの方を頼む』


ワイズマンはメリーの方に来るように指示を出す。




オメガ達4人は地上に出ると、シルベルトが残りの5人の帝の軍勢と共に辺りを警戒してくていた。


『シルベルトとよ、ワシ等は帰らせてもらうぞ』


シルベルトはトトを横目で見る。

仮面越しだが。


『問題ない、私たちには貴殿方を止める権限はない』


ウサ耳を左右に動かしながらシルベルトは答える。


『周りには機械侵食者イレギュラーの音も聴こえないから』



少し遅れてワイズマン達も登って来る。


『オメガ達は行ってしまわれましたか』

『あぁ、5分程前に行ったよ』


シルベルトは自身の懐中時計を見ながら答える。


『お前、メリーを車の中へ』


ワイズマンは帝の軍勢にメリーを車の中に入れるように指示を出す。


『私達も帰りますか』

『あぁ・・・機触細胞解除オラクルパージ

帰ろうか』






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