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上陸

ゆっくりとだが確実にランド島が大きくなっていく。

「攻撃されないよね?」

私の不安な表情は船員全員と言い出しっぺのジェイドとも共通していた。

「ここまで来たらドントかまえろ!」

意外なことだが船長が一番落ち着いていた。さすがに伊達ではないな。

「妙に白い?乳白色?島ですね」

これはジェイドさん。確かに白い。

「とりあえず、ゆっくりと島を周回する。面舵」

「面舵!」

船長の号令で船はゆっくりと近づきながら旋回する。今のところ、攻撃はない。不気味なくらい静かな時間だけが過ぎる。


『ビチャ』

!!?

突然、何か濡れたものが甲板に落ちてきた。

いやよく見ると乗ってきただ。黒い服装をしているが半魚人だ。

「コンニチハ」

たどたどしい言葉で半漁人がしゃべる。船長もジェイドもあまりの突発事態で固まってしまっている。男どもはこういう時に役に立たない。仕方がない。

「こんにちは、半漁人さん。でも船長の許可なく船に乗り込むのは密航ですよ?」

「「「お前が言うな!!」」」

全員に突っ込まれた。

「スイマセン。ワタシハ水先案内人ノエルドゥガ・サルマ・デルピン デス。ヨロシク」

「水先案内人?」

「エエ、リリアーヌサマミナトニ誘導スルヨウニタノマレマシタ」

「リリアーヌ様が?ここにきているのですか?」

ジェイドが水先案内さんに質問するが

「・・・・・・」

無視される。

「デルピン殿、リリアーヌ様がいらっしゃるのですか?」

船長も

「・・・・・」

無視?!まさか・・・

「リリアーヌ様が来ていらっしゃるの?」

「エエ」

私の質問には答えた。なんで?そう顔に出ていたのか笑?って

「ココニクルニンゲンノ船ハカナラズシズメルノデスガ、リリアーヌサマノ招待ジョウヲオモチノアナタサマガノッテイル船ハオトオシスルヨウイワレテイマス」

「まじで!!」

全員を見回すと全員、脂汗を流していた。

「いやあ、危なかったですね・・・」

ジェイドさん!顔がひきつっていますよ!

「とりあえず、案内頼める?}

「オマカセクダサイ」



船はランド島のすぐ近くまで迫っている。島が白かったのは島を囲む城壁だった。しかも石や煉瓦でできているのではない。何かわからないがどちらかというと大陸南部の土壁に似ているような気がする。

「あの壁は何?」

「城壁デス。コンクリート トイウモノデツクラレテイルモノデス」

「コンクリート?」

「エルフゾクノギジュツデクワシクハシリマセン」

「それは残念!」

目につくいろんなものデルピンさんに質問していく。いくつかは詳しく教えてもらえたので大満足だ。

「ア、ココニハアンショウガアリマス。オモカジデ」

「面舵!」

「面舵一杯」

船は順調に航行している。


ぐるっと島を半周してついに港に到着する。一言でいうとデカイ!!ビックリするほどデカイ!いくつか船らしきものが止まっているがそれもデカイ!!まるでクジラが横たわっているよな迫力がある。

「はあああ、すごいですね。これほどの規模とは・・・・」

ジェイドは感嘆の声を上げる。

船はクジラ号(私命名)のすぐ隣の桟橋に止められた。なんだかこっちが小さな漁船に乗っているような錯覚に陥る。しかし、不思議な船だ。クジラ号はマストもないし、本当にクジラのような形だ。マグロ号もとい黒鉄号に似た雰囲気もある。

「まさか可潜艦?これ軍艦なの?」

「タシカニ可潜艦デスガ軍艦デハアイマセン。貨物船デス」

これが貨物船・・・信じられない。

「デハ、コチラカニドウゾ。ココカラハアソコニイル エルフ ガ ゴ案内シマスノデ」

そういうと半漁人は船の淵に立つ。

「あ、ありがとう。またここに来たら案内お願いできる?」

半漁人デルピンさんは少し驚いたあと

「エエ、ヨロコンデ」

そういって海に消えて行った。


「どうぞこちらです」

少し無愛想なエルフの青年が桟橋から声をかける。

「では、向かいましょう」「怖かったな」「無愛想な奴だな」

全員が上陸しようとすると

「待ってください。上陸許可は3名までです」

全員の足が止まる。全員の視線が私に集まる。

「はは、え、え~と・・・私とジェイドと船長?」

「まあ、無難な選択でしょう」「そうだろうな・・」

他の船員はがっかりしたようだが道を開けた。

「「「お嬢、お気をつけて・・」」」

全員の目は本気で心配していた。

「ありがとう」


そして人類初のランド島上陸は成功した。

書く時間が少ないです。勢いだけで書ききれるか?

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