24*たかが、婚約破棄*
最終回です。
滞りなく、見送りの儀は終わった。
初めての国外だし、知己も居ない中での3ヶ月の遊学だ。期待に胸が高鳴る。
陛下や父は流石に見送りには来れないが、王妃様と王太子様の見送りとは豪華なものだ。余計なのが一人いるが。
「レイベーニア、あちらで困る事があればこの紙を読め。困らずとも読め、寧ろ今すぐ読んでも構わない」
「ばぁや、今夜の焚き付けに使って結構よ」
受け取りもせずに歩き出そうとしたが、ばぁやに目線で射殺されそうなので仕方なく受け取っておいた。幸先悪い。
「それでは、行って参ります」
馬車の中で手紙を読んだが、割と普通の内容だった。困ったら2枚目のマーティングの署名と印爾のある手紙を持って隣国の姫君達に助けを求めろ、とのこと。
焚き付けにする程でもないかと封筒に仕舞い直そうとして、封筒の奥底に紙切れがあるのに気づいた。
《レーベ、俺にとってはたかが婚約破棄。この帝国の歪みを正す手伝いが済んだら、地の果てまでも共に旅に出ようではないか。長い新婚旅行も悪くないだろ?マーティング》
不幸の手紙は細切れにして、馬車の窓から風に乗せて自然へとかえしてやった。
「お嬢様、あのー…」
窘められるのかと思ったら、護衛メイド見習いの少女が申し訳なさそうに封筒を差し出してきた。
《俺としたことが、新婚旅行の前にまだプロポーズをしていなかったな!来月にはそっちに行くから楽しみに待っているが良い》
「行き先を変更するわよ」
「そんなの無理ですよー…」
ぐぬぬ、ならば仕方ない。徹底的に応戦あるのみ!!
はぁ、ほんとに『たかが婚約破棄』だよ、あのシツコイ馬鹿から逃げるのは骨が折れる…。婚約破棄したらスッキリ終わると思った私が甘かった。
絶対に逃げきって、私は私を幸せにするのみだけどね!!
お付き合い頂きまして、有り難うございます。
これまで意見ご感想をくださった皆様方、有り難うございました。
なかには『胸糞』だの『不快でしかない』などの厳しいご感想も頂きました。気ままに書き散らしている身としては、目の覚める思いでした。
どう書けば不快感を与えずに済むのか、万人受けするのか等を考えるとキリがなく、考え過ぎて頭が痛いので書くのを止めてしまおうかとも思いました。
無理矢理強引に完結させたので『余計に不愉快だ』と思われる方もいらっしゃるかもしれませんorz
書き始めた頃は、本当に軽い考えで『短編とリンクさせていこう』とか何とか思っていたので自分のあまりの力不足にビックリです。
忌憚なく厳しいご意見をくださった方々、本当にありがとうございました。




