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異世界で考古学者になった俺、古代文明のチート装置を発見して最強に  作者: 南蛇井
第3章

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44 盗掘団再登場

遺跡周辺の谷は、昼間とは違う顔を見せていた。


夜になると、各陣営の焚き火がぽつぽつと灯り、

帝国軍の見張りが巡回し、

王国調査隊の学者たちは遅くまで地図を広げて議論している。


しかし、そのどれにも属さない影があった。


谷の外れ、岩陰に集まる黒い人影。


酒瓶が転がり、低い笑い声が響く。


「ははは……まさかこんな大騒ぎになるとはな」


荒い声の男が言った。


顔に傷のある男――バルク。


アルトたちが以前の遺跡で戦った、あの盗掘団の頭領だった。


部下の一人が言う。


「帝国軍に王国調査隊、それに探索者まで」


「宝探しにしちゃ、豪華すぎる舞台だ」


別の男が笑う。


「だがよ、結局遺跡に一番詳しいのは俺たちだ」


バルクはニヤリと笑った。


「その通りだ」


彼は地面に棒で地図を描く。


山の遺跡。


入口。


そして、その横に小さな印を付けた。


「ここだ」


部下が首をかしげる。


「それは?」


バルクは言う。


「裏ルート」


男たちがざわめく。


「まさか……」


「そんなのあるのか?」


バルクは酒を一口飲んだ。


「この山の遺跡は初めてじゃない」


「昔、少しだけ潜ったことがある」


彼は岩壁の方を指さす。


「表の石門は正面入口だ」


「だが古代遺跡には大体ある」


「緊急用の搬入口ってやつがな」


部下の一人が目を輝かせる。


「じゃあ帝国軍より先に――」


バルクが頷く。


「奥まで行ける」


その時、遠くの焚き火の光が揺れた。


王国調査隊のテントが見える。


そして帝国軍の見張り塔。


バルクは小さく笑った。


「連中は正面から入ろうとしている」


「軍隊だ、当然だな」


彼は低い声で言う。


「だが俺たちは違う」


「盗掘団だからな」


男たちが笑う。


「ははは!」


「それでこそ頭領!」


バルクは立ち上がった。


「準備しろ」


「夜明け前に動く」


一人が聞く。


「狙いは?」


バルクの目が鋭くなる。


「古代兵器」


「それか、研究装置でもいい」


彼は拳を握った。


「どちらにせよ、金になる」


一方その頃――


王国調査隊のテント。


アルトは遺跡の地図を見ていた。


ミラが欠伸をする。


「まだ研究?」


アルトは答える。


「少し気になることが」


グランが聞く。


「何だ?」


アルトは山の断面図を指さした。


「この遺跡」


「構造的に、入口が一つだけとは考えにくい」


ミラが目を細める。


「つまり?」


アルトは言う。


「裏通路があるかもしれません」


その時だった。


外から慌ただしい足音が聞こえた。


騎士がテントに飛び込んでくる。


「報告!」


「不審な動きがあります!」


リシアが振り向く。


「何?」


騎士が言った。


「盗掘団が動いています」


アルトの表情が変わった。


「……やはり」


山の闇の中。


盗掘団はすでに動き始めていた。


帝国軍も王国調査隊も知らない


秘密の入口へ向かって。

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