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異世界で考古学者になった俺、古代文明のチート装置を発見して最強に  作者: 南蛇井
第2章

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24 古代図書館

巨大な石門の前で、アルトはしばらく立ち尽くしていた。


門の表面には、びっしりと古代文字が刻まれている。


風化しているが、はっきりと読める部分も多い。


アルトは指先で文字をなぞった。


「都市入口……」


「中央管理区……」


「学術区画……」


彼の声は興奮でわずかに震えていた。


ミラが横から覗き込む。


「そんなにすごいの?」


アルトは頷く。


「ええ」


「これは単なる遺跡じゃありません」


彼は門を見上げた。


高さは二十メートル以上。


左右の柱には都市の紋章らしき模様が刻まれている。


エリシアが言う。


「完全に都市の門ね」


ガルドも腕を組んだ。


「つまりこの先は……」


アルトははっきり言った。


「古代文明の都市です」


しばらく静かな風が吹いた。


山の奥。


誰にも知られていない場所。


だが、この石門は確かに存在している。


アルトは深く息を吸った。


「入りましょう」


ガルドが剣を抜く。


「先頭は俺だ」


ミラも短剣を構える。


「罠があるかもしれない」


エリシアが杖を握る。


「明かりを出す」


杖の先に光が灯った。


パーティはゆっくりと門をくぐる。


石門の奥は長い通路だった。


壁は滑らかな石でできている。


天井は高く、ところどころ崩れているが、構造はまだしっかりしていた。


足音が静かに響く。


ミラが小声で言う。


「なんか……街の入口っぽいね」


アルトも周囲を見ながら歩く。


「ええ」


「都市の外壁かもしれません」


しばらく進むと、通路が広い空間に繋がっていた。


大きな部屋。


壁一面に棚のような構造が並んでいる。


床には石板が積み重なり、中央には奇妙な装置が置かれていた。


ミラが目を丸くする。


「うわ……」


「何この部屋」


アルトはゆっくり歩き出す。


棚には整然と石板が並んでいた。


刻まれた文字。


古代文字だ。


エリシアが言う。


「書庫?」


アルトは頷く。


「……はい」


彼は石板を一枚持ち上げる。


文字を読む。


「都市管理記録……」


「魔導研究報告……」


「技術文書……」


アルトは息を呑んだ。


「これは……」


ミラが聞く。


「何?」


アルトは部屋を見渡した。


棚。


石板。


記録装置。


中央の台には透明な水晶が置かれている。


アルトは震える声で言った。


「図書館です」


ガルドが眉を上げる。


「図書館?」


アルトは頷く。


「都市の知識を保存する場所」


彼は水晶装置を観察する。


表面には魔法陣が刻まれている。


エリシアも近づく。


「魔導装置ね」


「記録媒体かもしれない」


アルトは静かに言った。


「古代文明は」


「知識を体系的に保存していた」


ミラが棚の石板を見ながら言う。


「つまり……」


「この文明、かなり賢かったってこと?」


アルトははっきり答えた。


「ええ」


彼はゆっくり部屋を見渡す。


無数の記録。


研究資料。


管理文書。


これは単なる都市ではない。


知識の都市だ。


アルトの胸が高鳴る。


「この文明は」


「高度な知識社会だった」


エリシアが水晶装置を見つめる。


「もしかしたら」


「まだ動くかもしれない」


ミラが笑う。


「また遺跡が起動するパターン?」


アルトは静かに言った。


「もし記録が残っているなら」


彼は石板を握る。


「古代文明の真実が」


「ここにあるかもしれません」


静かな地下都市の図書館で――


失われた文明の知識が、今も眠っていた。

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