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⓪-1 回想

 1937年2月、ヨーロッパ北部の雪原。

 ドイツとポーランドにほど近い国境沿いで、少女は崩れ落ちた。


 猛吹雪は、全てをかき消そうとしている。

 嗚咽混じりの吐血は、すぐに雪に消えた。そして全てを白銀に染めゆく――。

 

 少女は思い返した。赤い鮮血を。


 そこは、住み慣れたコンクリートの世界であった。

 血だらけの白肌の少年が、赤く染まっている。

 少年は微笑むと、朱色髪の少女を力強く抱きしめた。


「生きて」


 少年のか細い声が聞こえた。

 少女は問いかけようとした。

 だが、言葉は喉の奥に埋もれた。

 

 少女の手は力なく項垂れたままだ。少年の瞳からは、溢れ出る鮮血が滴り落ちていた。

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