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リェン


リェンは、とても真っ直ぐに嫉妬をぶつけてくる。


「あなたの身体のすべてを、僕が作りたい。あなたが僕の作るお菓子以外、何も食べなければいいのに」


そんなことを言って。


「あなたは僕のお菓子でできているからとても甘いんですよ」


そんなあり得ないことを言いながら、私の全身に口付ける。


リェンの方こそ甘い。

身体に、髪にお菓子の匂いが染み付いて、とても甘い香りがする。研究熱心な彼は、いつもお菓子用の厨房にこもっているから。


彼は厨房頭のザックに、いつも対抗意識を燃やしていて


「僕の方が絶対にあなたのことを好きなのに。僕の作ったものは一日二回しか食べてくれないのに、彼の作ったものは三回も食べるんですか?」


なんて言う。

食事だから仕方ないのに。


でも、そんなどうしようもないことで嫉妬してしまう彼が可愛くて仕方がない。嫉妬の言葉を浴びせられるとキュンときて、ついサラサラの長めの黒髪をかき分けて、彼のこめかみや額にたくさんキスしてしまう。それを嬉しそうに受け止める彼の表情もたまらなく可愛いのだ。


明日の夜は、厨房頭のザックです。

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