表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/16

ランバー2


彼との時間は、いつも同じような言葉で彩られている。


「奥様」


「あなたが羨ましい」


「もっと私を…」


私に向けたものなのかウィリアム様に向けたものなのか、彼自身にも分かっていないように見える激しい感情。

それをぶつけられるのが心地いい。


彼は私の立場に嫉妬している。

それはもう確実に。

でも確かに、私を欲してもいるのだ。


「奥様」毎回そう呼びながら、見える箇所にも見えない箇所にもたくさんの跡を付けられる。

そして翌日、それを隠さないようにとお願いされる。

ウィリアム様に見せたいから、と。


その数々の跡を目にしたウィリアム様の少し複雑そうな表情を見るのが、私も実は嫌いではない。嫉妬を押し殺した中に、少しの喜びが混じっている、そんな奇妙な視線。


嫉妬は、彼の恋人と身体を重ねる私に向けてのものだろう。喜びは、彼の恋人の子どもを私が宿すことへの期待。

そんな感情を胸に秘めながら、ウィリアム様は今日も優雅に微笑むのだ。


夜10時に家庭教師役のライをアップします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ