序 文・あらすじ
それは、若き騎士団長が胸に秘め続ける、決して色褪せることのない誓い――
時は本編より十数年前。
父に連れられ主神殿を訪れていた八歳の少年、ファンは、窓辺から忍び込んできた不思議な「少女」と出会う。
赤い瞳と鋭い眼光のせいで周囲から怖がられ、戸惑いや孤独を感じていたファンにとって、自分を一切恐れずに真っ直ぐ見つめ返してくる少女は、まるで光のような存在だった。
しかし直後、少女を狙う魔の手が迫り、ファンは助けようと飛び出すものの、力及ばず共に囚われの身となってしまう。
薄暗い部屋に監禁され、己の無力さに涙を流すファンを救ったのは、不自然なほど細く白い体をした少女の、優しく気高い言葉だった。
「――次に会う時はきっと、君を守れる強い男であろう。待っていてくれ」
無事に救出された後、ファンがその小さな手に捧げた熱烈な決意。
これは、ファン卿ディアスが「守るべきもの」を見つけ、強さを渇望するようになった原点の物語。
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※本作は『姉姫様は魔族を斬りたい!』本編より十数年前、ファンが八歳頃の過去編となります。
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本作は『姉姫様は魔族を斬りたい!』の背景や、キャラクターたちの知られざる過去などを描く群像短編集となります。
今回は、本編の有能な騎士団長であるファンが胸に秘め続ける「初恋の相手(?)」との、すべての始まりとなるエピソードをお届けします。
第1話はこのまま続けてお読みいただけます。
若き日のファンの原点と、不憫な奮闘をぜひお楽しみください!
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