第五十四話 狐美女職員
本当に遅れてすみません。
続きをどうぞ。
カーノルン。唯一の結界都市として国という国に恐れられている防壁最強の都市だ。この都市の防壁は超強力な結界によって守られており、今までの間一度たりとも野生の魔物の侵入を許した事がない。それどころか外側からの物理攻撃は勿論魔法攻撃も無効化するという絶対的な結界を有す。
それでもアオトやセリアの力を使えば突破する事ができるだろうが。
と、説明をするのはこれぐらいに……。
「五月蝿いな」
「うん……騒がしいね」
現在アオト達はソドイック達と別れてギルドに入る事になった。そして登録するべくアオト達は一番奥の受付の所へと足を運んだ。
今の時間は昼近く。それが良い方向に進んだのか人の通りが少ない。それでも酒場やその他いろんな所から会話が聞こえてくる。
「あの、登録をしにきたのですが」
「はい、登録ですねぇ。少々お待ちくださいねぇ」
そう言って受付の人は数枚ある紙の中から二つ取り出して渡してきた。
セリアの目がどこか冷たいが、どう考えてもその理由はこの受付の人が女性で尚かつ狐耳だからだ。耳が良いのは勿論目がたれ目で、おっとりとした言葉遣い。髪はオレンジ寄りの茶髪。「これぞ異世界!」と今更になってアオトはこの世界に感動する。
「こちらに記入をお願いしますぅ」
そう言って渡された紙には名前、住所、性別、年齢、職業、得意武器、魔法の使用ができるか、属性はなにか、スキルの有無など中々の記入をするところがある。
アオトはこの世界に来たときに言葉と同様にこの世界の文字も覚えていた。まるで日本語を書いている感じなのに自分が書いている文字は違うことや知らない文字をそれが普通のように読めるなど違和感はあり過ぎたが別に損することではなく逆に得する事なので今ではもう関係なく使っている。
対してセリアは元王女と言う事で礼儀から言語まで幅広く覚えている。
この世界では字を書けない人は勿論、読む事ができない人も居るのでアオトとセリアの両方が字を完璧に扱える。これだけでもそれなりの価値がある。
「住所はまだないのですが」
「わからない所は記入しなくてもいいですよぉ」
「わかりました」
それからは黙々と記入していく二人。こうして見ていれば魔物を蹂躙する化け物でも人間らしい所があるのがわかる。
「これでいいですか?」
「はい。少々お待ちくださいねぇ」
セリアの記入した紙を見ているときにアオトも書き終えたようで記入用紙を渡した。
勿論、属性やスキルは本当の事を書いていない。ここで正直に書くと後々面倒な事になる恐れもあるからだ。
「セリアさんは魔法使いですかぁ」
「はい。一応はその職業が私に一番似合っているので」
「それにしても炎、水、風、土の全適性ですか。素晴らしいですねぇ」
一瞬目を見開いたがそこは職員ということもあり声に出して大げさに驚く事はなかった。それでも四属性適性があるだけで凄いならこの二人はなんだというのだろうか。
「アオトさんは魔法剣士ですかぁ」
「はい。俺もこの職業が一番似合っていると思いますが基本なんでもいけると思います」
「―――!?」
セリアは許容範囲内だった。いわゆる天才ならできてもおかしくない程だった。だがそれはアオトを抜いてだ。普通剣士は剣を魔法使いは魔法を極めようとするので魔法剣士という職業はマイナーな職業になってしまう。だがこの男、アオトは違った。
書いてあったのは炎、風、雷の適性。これが意味することがわかるだろうか。確かに魔法使いでも全属性適性の人は居る。だがそれは地位が高い人だ。これから登録するような人が三属性適性で剣を主に使う。三属性だけでも素晴らしいのに剣がメインだという事はそれ以上に剣の腕前がある筈だ。
「三属性……に剣士ですか。飛び抜けてますねぇ」
「そうですか?」
「そうですよぉ」
これは自重しておいて良かったと二人は感じるのだった。だがその後自重したと言っても貴重なスキル、複数のスキルにまた狐美女職員が驚くのはいうまでもないだろう。
最近更新スペースが遅れていますがリアルが忙しいのもありますが同時連載に試みているからです。まだ数話程度の試作品なのでまだまだ出すには時間が掛かると思います。設定と溜めがある程度できるまで更新スペースが落ちているままだと思います。
入試まで二ヶ月をきりました。これで更新スペースが下がったら……(ぞわり)
感想、ご指摘お待ちしています。




