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第十五話 霊は二種類存在する

 試験が終わったので投稿を再開します。遅くなり誠に申し訳ありません。


 尚、久々の執筆ですので誤字等が多いかもしれません。できれば報告をして頂けると嬉しい限りです。

「ううっ、怖いものは怖いんだから」


 あれからすぐに意識を取り戻し、レンの微妙な表情に気を落としたアオトはレンの反応を聞かないように耳を塞いだその姿で縮こまり、落ち込んでしまった。落ち込んだと言うよりかは恥ずかしいという恥辱感の方が圧倒的に多いのだが。そんなアオトの気持ちを知ってか知らずかレンはアオトに対してとどめの一撃を言い放つ。


「そんなに落ち込む事じゃないと思うよ。だって誰にも怖いものはあると思うし、確かに気絶するのはどうかと思うけど……まあ、なんとかなるよ」


 そんなレンの言葉がとどめを刺したようでアオトはもっと小さくなりもう何も話さないというかの如き体勢をとった。


 このときのアオトの思いはこの一言に限るだろう。


(もう放っといてくれよ!!)


 アオトの心が恥辱の色で埋め尽くされレンの心が「どうしたの!?」と言った驚きの色で埋め尽くされた瞬間だった。



 ーーーーーーーーーーー



 アオトがいつまで経っても起き上がらない為、レンはアオトの顔を無理矢理上げるとそのまま前へ前へと引きずっていった。引きずり方は最初は頭を上に上げたまま襟の部分を掴んで引きずると言ったものだったが、途中からだんだんと姿勢が変わっていき顔を地面とすりあわせながら進む事となった。ちなみに地面は土で出来ていて少し湿ったものでアオトの顔には泥のように土がくっついて来る。その結果、アオトの反応は分かりやすいものとなった。


「痛いわ!」

「あ、ごめん」


 今更のように気が付いたレンは果たして天然なのだろうか。それとも唯の嫌がらせなのだろうか。出来れば天然であった方が今後生活する中でいくらかはましだと思うアオトの心に一向に気づく気配なくまたひきづろうとするレンはやはりドSの趣味があるのだろうか。


「やめんかい!」

「ごめんごめん」


 流石にやり過ぎだと思ったのかレンもアオトの襟を離してアオトを立たせた。もはやステータスの差とは何なのだろうか。アオトは力を入れていないにしてもこれじゃあ同等か格下に見えて来る。理由としては強者の放つオーラがアオトには殆どないのが理由だろうか。


「うん、もう大丈夫だね」


 レンはアオトの母親だろうか。性別が違うから息子思いの父親と言った所が一番ベターだろうか。


(こいつ、絶対どSだ……)


 確信を持ったような勢いで決めつけたアオトは気が早い人の中に入るのだろうか。否、微妙な所だろう。


 話が逸れていったがレンのこの性格は実を言うと天然と言うのが一番しっくりくるものである。確かに違う見方をしたら起こすためのわざとや虐めたいだけと考える事もできるだろう。唯、これだけは間違えちゃいけない。あくまでレンは重度の天然なのだ。決してどSではない。これにはまた別のエピソードがあるのでまた説明するとしよう。


「それにしても幽霊が嫌いとはねー」

「良いだろ別に」


 また小さくなりそうなアオトを必死にとめるレンを見るともう子供のあやし方を熟知している親のようにしか見えない。まだ出会ってそこまで時は経っていないのだがいつの間にアオトの事をそこまで熟知したのだろうか。


「でも僕は大丈夫だよね」

「俺は怖い幽霊が怖いんだ!」

「ごめん。僕にはその違いが分からないよ……」

「……」


 幽霊が怖い怖い言っているわりには隣に霊を居座らせ、身を守る手段の一つとしてそして友(?)として置いているのはなんとも無茶苦茶な事である。元から無茶苦茶な性格である気がするが。


 幽霊は二つに分けられるんだよ! 何故この違いが分からないの!?


 というアオトの思いは虚しく木の葉が風に持っていかれるように消え去っていった。


「それよりも先に進もうよ」

「お前がこの話を掘り起こしたんだろ」

「掘り起こすという程時間は経っていないような気がするけどね」

「そこは気にしちゃ駄目だ」


 最高難易度ともいえる迷宮の中で今日もアオト達は愉快な話をしているのだった。

 今回はいつもより短い話となってしまいました。え? 理由ですか? 言いわけになるかもしれませんが試験あけなのでそこまでの執筆が出来なかったと言うのが理由です。


 尚、溜めが今回のでゼロに陥ってしまいましたので更新スペースが少々落ちると思います(出来る限り頑張ります)。

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