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第十話 魔剣

 うっ、生活がハード過ぎて死にそうです。それでもなんとか書けれました。

 間違いがあったりこうしたら良いよと言ったものがあれば教えてください。それだけでも自分にとってはとても大切な意見になります。

 倒れ込んだまま青い血を流し続けている死骸を尻目にアオトは緊張感の欠片も感じられない声音でこう呟いた。


「ボスクリアー。……さて腹減ったから飯にするか。運動の後の飯は格別だからな」


 そんな事を突然言われて会話を出来る人がいるだろうか。否、先程の戦闘を目の当たりにすれば誰だって言葉を失うだろう。


「……」

「ん? レン、どうかしたか?」

「……」


 アオトがレンに話しかけるが一向にこの場に意識を戻りそうな気配はない。


「レン!」

「わっ、なっ何!?」


 レンがあまりにも返事をしないので無理矢理この場に意識を戻したアオトは不思議そうに質問する。


「どうしたのいきなり?」

「どうしたのって……あの魔法は階級で言ったら帝級なんだよ!? 僕が一回やって見せたからって出来るものじゃないんだ。普通なら魔法のイメージを整えるのにとても時間が掛かるものでしかもアレンジして炎魔法で扱うなんて不可能なんだ。はっきり言って才能どころじゃないよ? 能力もチートだけど元の才能もチート並みだよ」


 帝級。勇者などはこの階級の魔法を練習すれば何かの種類でいつかは覚えられるのだが、普通の平民では到底辿り着く事が出来ない領域でそれだけで宮廷魔導士のリーダー格、王国最強の魔導士になれるのだ。そして帝級の中でもレーザー系は一部でしか存在せず、王国最強の魔導士どころか過去の勇者でもある程度レベルが離れていようとも渡り合える程の強みを持つ。レンもそんなものを持っているだけで相当凄いのだがそれを一回見ただけでアレンジして使えるアオトはもっと凄いと言える。


 そうは言ってもアオトは普通の人の魔法を瞬時に解析して応用できる程器用ではない。これは霊召喚魔法による主人と使い魔の関係での補正も入っていると言える。とは言え、アオトに才能があるのには変わりがないのだが。


「そんなもんなのか」

「そんなものだよ」


 呆れ半分といった表情のレン。それでもアオトと暮らす事である程度の気持ちの変換が出来るようになっているのかもしれない。だって、人でも霊でも魔物でも複製して生命体として創り出せるし、死んだものは遺体の一部等があれば甦らせるし、何でもかんでも吸収して強くなれるのだ。一々驚いていたら顔がいくつあっても足りない。


「へー、まあ兎に角飯にするぞ。腹減った」

「分かったよ。……って、僕は食わないんだから勝手に食えば良いじゃないか」

「バレたか」


(僕が食わない事への嫌がらせなの?)


「……流石に怒るよ」


 レンの本気の表情を見てこれ以上は、と思い急いで飯の用意を始める。


「おっと。その前に吸収吸収っと」


 七色カエルもどきを吸収したアオトは直ぐさまステータスの確認をする。




 ーーーーーーーーーーーーーーーー




 カイジョウ アオト

 17歳

 種族 人間……

 職業 勇、者?????(一応)

レベル 69

 体力 297325/297325

 魔力 135/320217

破壊力 122538

耐久力 256137

魔耐久 231231

俊敏力 106762

 知能 243120

  運 645


魔法適性 炎 水 雷 土 風 光 闇


スキル  経験値9倍 成長力9倍 鑑定(中) アイテムボックス 言語理解 複製魔法 霊召喚魔法 吸収魔法(27) 隠蔽 潜在能力解放魔法 剣術lv7 擬態 魔力変換(+炎 +土 +水 +雷 +風) 感電 魔力圧縮 魔力吸収(+大気)


 称号  異世界人 勇者? 最弱だった男 奈落の淵に落とされし者 スライムキルマスター 霊王 真の力に目覚めし者 八代目勇者ナンバーワン レベル置き去り ステータス1000オーバー ステータス10000オーバー 極めし者(仮) ステータス100000オーバー 人ならざるもの 群れ狩り 覇者 強者 狩人 フロアボス踏破者 天才 人類最高戦力




 ーーーーーーーーーーーーーーーー




「……飯食おうか」

「何か言ってよ!?」

「いやだってさ……な? どうせ鑑定してたんだろ」

「まあ一応」

「数値に関してはまあ良いとして」


 まあ良いと言う次元ではもうないのだが。


「勇者だよ。勇者。これでも勇者なんだよ。それが一応って何なの? 俺って何になっていくんだ?」

「さ、さあ」

「否定しろよ! ……それにだ。人類最高戦力って何だよ。廚二病的なもの満載過ぎだろ」


 アオトは必死な表情で説明する。


「アオト……今更だよ」

「なんだよ。その間は!? 俺ってそんな生き物なのか? そんなに強いのか? ここにもまだ俺より強い魔物はいるだろう!」

「アオト、一旦落ち着いて。それとここにいるのはあくまでも魔物だから」

「くっ」

「人生ってそんなもんさ」

「俺の人生って何だよ!」


 そんなあれこれがこれから20分近く続いた。今更感満載の飯はどこ吹く風だ。


「…………もう飯空気も失せた」

「じゃあアイテム回収といこうか」

「アイテム回収?」

「あ、そう言えば奈落の上にはなかったよね。フロアボスを倒すとその先の部屋に行けるようになるんだけど……あれだね。あそこには他の宝箱とは比べ物にならない程の装備品や金があるんだ」

「……そう言えばこれまで宝箱が一つも出なかったよな」

「ここでは宝箱はボス部屋ともっと最深部の階層でしか存在しないからね」

「そうなのかってなんでそんな事まで知ってんの!?」

「まあ、良いじゃないか。そんなことは」

「……」


 レンのこのダンジョンに関する知識は想像を絶するものだが、それについて深追いできないアオトにもまだ礼儀というものが残っているかだろうか。


「それよりも宝箱」

「ああ。そう言えばここも宝箱は自然にまた出来てくるのか?」

「うん。宝箱に限らずボスもある程度すれば出現するよ」

「それは……強敵なら半端ないな」

「まあね。でも強くなればなる程出現までに時間が掛かるからね」

「……」


 レンの物知りはもはや物知りという次元ではなくもっと高い所に行ってしまっているような気がするとアオトは思う。だが、聞き出したりはしない。


「あれ? 開かない」

「錆び付いてんじゃないの?」

「かもしれないね」

「このダンジョンは……管理位しとけよ」


 そう言って片足を上げ一気に振り下ろす。それだけで扉は木っ端みじんに粉砕された。


「……力加減位はしてよ」

「なんか悪かったな」

「まあ、それは良いとして中身だよ」

「そうだな」


 そうして中身を探ってみると出て来たのは九個の宝箱だった。その内の二つは金銭的なもので残りは四つが装備品、三つが使用するものだった。金銭的なものは金貨が数十枚と銀貨が大の袋にぎっしりと。消耗品は爆炎石と落雷針、完全回復薬だった。それぞれレア度は5、5、6の順だ。レア度についてはまた今度でいいだろう。




 ーーーーーーーーーーーーーーーー




 爆炎石

 衝撃を与える事で発動する。発動時に爆辰を起こし、高温度の熱を発する。味方にも効果があるので注意が必要。一回だけ使用可能。


 落雷針

 屋外で使う事でどんなに晴れていようとも高出力の雷を落とす。一回だけ使用可能。


 完全回復薬

 使用する事で体力を全て回復できる。一回だけ使用可能。




 ーーーーーーーーーーーーーーーーー




 装備品は精霊の盾と魔竜の外套、魔法の袋そして魔剣“雷狼”だった。レア度は順に7、7、6、8だった。




 ーーーーーーーーーーーーーーーーー




 精霊の盾

 精霊の力が込められた盾。魔法は受けた攻撃と同じ属性の魔法を跳ね返す。防御力が大幅に増幅。


 魔竜の外套

 魔竜の素材から作られた外套。防寒にも良く効き防御力も相当高い。防御力が大幅に増幅し、寒さに対する耐性が大になる。


 魔法の袋

 見かけより大量に物を注ぎ込める袋。ただし、生命体は入れる事が出来ない。入る量は持ち主のレベルで変動。


 魔剣“雷狼”

 伝説の魔剣。超高電力を纏っていたサンダーウルフ(絶滅種)の素材で出来ている。切れ味は大木でも只当てるだけで斬れる程。魔力を流す事で雷を纏わせる事が出来る。出力は魔力によって変動。




 ーーーーーーーーーーーーーーーー




「来たああああああ」

「えっ、ええええ!? どうしたの!?」

「剣だよ。剣。遂に近距離の戦闘手段の武器を手に入れた!」

「あ……そう言えば魔法以外何にもなかったよね」

「今更かい!」

「ははは」


 こうしてアオトは剣(どう考えても凄い奴)やその他諸々を手に入れた。

 皆様、この度は複製魔法と霊召喚魔法と吸収魔法の使い手の勇者?    世界? そんなのどうでもいいけど俺の逆転劇が止まらない件について解決策を探そうかをお読みいただきましてとても嬉しく思います。確認するともう10000アクセスを裕に超えていました!

 皆様のおかげでございます。これからも頑張っていきますので応援宜しくお願い致します。アオト君、レン君、コトノさんの気持ちも代弁して感謝の言葉を申したいと思います。


 読者の皆様、応援有り難う御座います。これからも続きますので何卒応援宜しくお願い致します。

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