第九話 フロアボス
遅れてすみません! これには理由があるんです。今試験の少し前なので勉強の方に時間がいってしまって……。言いわけですよね。すみません。本当にすみません。これから二週間近くはこんな事が続いて投稿が出来ないと思います。出来る限り書くようにはしますので。
勉強の後の疲れた状態で書いていますのでおかしい所があるかもしれません。そのときは教えてくだされば直します。
「そろそろ行くか」
「うん。十分睡眠は取れたからね」
アオトとレンは安全地帯で警戒はしていてものの、一応仮眠を取る事で精神的な面で大幅な回復を得る事が出来た。
「遂に九十層か」
「そうだね」
「ここまで来ると何回まであるのか不安が出て来るよな」
「あー、百層までだったよ」
「なんで知ってんの!?」
目を見開いて驚くアオト。それもその筈だ。このダンジョンは何層まであるかがまだ解明されていないためそれを知るには最下層まで行かなくては分からない。
「……まあその辺は置いといて」
「置いとくなよ。そしてなんで適当に流すんだよ……。まあ、言いたくない事を無理矢理聞き出そうとはしないけどな」
「一応ありがとと言っとこうかな」
レンのこのダンジョンの詳しさに関して不気味に思いながらもそのまま流れに流されてしまうアオト。
「次の層ではフロアボスが出るから気を付けるんだよ」
「下に下りたところでいきなりって、感じであるんだよな」
「うん。フロアボスは今までの魔物とは格違いに強いからね」
「注意が必要か」
「そゆこと」
そんなこれから強敵の所に行くというのに緊張感が全くと言って良い程伝わっていない二人。何も知らない他人がこの様子を見ていたのなら無様に死んでいくのがオチだな程度に思う筈だ。だが、二人の強さを知っている者は恐らく敗北という二文字が浮かんで来ないだろう。何たって化け物でこの辺りの敵はどうせ小動物程度なのだから。
と、そうこうしている内に大きな壁の端っこから端っこまで床から天井まで一ミリの隙間さえない頑丈な赤と黒で塗りつぶされた扉に到着した。塗りつぶされたとは言ってもどこか清潔な感じがあるし禍々しい何かも感じる。
「ここか」
「そうだね」
「準備は良いよな」
「ばっちり」
最後の確認を済ませるとアオト達は揃った歩調で扉の前まで移動する。アオト達が扉の前まで来るとギイィィととても重い扉が開く音がして中の光がアオト達の方へと照らしていく。
「行くぞ!」
「うん」
アオトの合図と共に二人分がやっと通れる程度開いた扉をくぐっていく。先頭はレンで後ろにアオトがつく。レンは短剣とは言えど近距離でもアオトより優位? だからこの配置がやはり一番妥当と言える。
扉の中はだだっ広く丸い空間になっていて地面は今まで通りの洞窟風になっていた。灯りは思ったよりも暗く、ど真ん中にぽつんと赤、青、茶、黄、透明、金、黒で彩られたカエルもどきらしきものが佇んでいる。
「レーザーフロッグ……」
「強いのか」
「負ける事はないと思うけど名前の通り主な攻撃はレーザーを放って来るよ。レーザーは炎、水、土、雷、風、光、闇の七種全てを使い、レーザーにはその魔力を大量に注ぎ込み、圧縮するからレーザーには注意が必要なんだ。唯、魔力を溜めるために時間が掛かってその間無防備になるし、レーザーを放った後はリスクとして少しの間が空くよ。それに属性を組み合わせる事は出来ないから安全を確保しながら行動すれば殆ど勝ちは決まりだよ」
「わかった」
レンの説明で殆どの行動が把握できたアオトは一歩後退し、レーザーの余波を待つ。
「来たよ」
「分かってるって」
レーザーを使うカエルもどき改め七色カエルもどきが部屋の空間にある大気から魔力が色で見える程に吸い込んでいる。
「グエエエエエエッ!」
狙うはレーザーを放った後の間である。放ってきたのは雷のレーザーだった。前の層で出て来たカエルもどきの雷のブレスよりも濃厚な魔力が詰まっており触れた地面が無と化してる。
「厄介だな」
アオトは呟くが一切焦りが見えない。
「一気に狙ってね」
そうアオトに伝えるとレンは魔法の詠唱にはいる。と言うよりももう詠唱は終了しているようだった。
「《雷壊》」
魔法名を唱え終わるとレンは手を前に突き出しレーザーが当たった瞬間に魔力を解き放った。……そう解き放っただけなのだ。
だが、アオトが目にしたのは高密度の魔力の塊とも言える雷のブレスがレンの手から何でもないかの如く無造作に解き放たれたのだ。しかも七色カエルもどきのレーザーを裕に超える程の量で。
(……綺麗だ)
アオトは見とれてしまった。雷と雷の衝突。それが周りに火花を散らしながらレンのブレスで一気に押している。こんな壮絶で大胆な戦いでも美しく見せられるのはレンの経験によるものだろうか。
「アオト!」
レンの叫び声で我に返ったアオトは無理矢理意識を戦闘に向けさせて、カエルもどきの方へとレーザーとブレスを避けながら進む。迂回するのには戦闘中では結構な距離があると思われるが魔法の詠唱をしながら数秒にして七色カエルもどきの懐に入り込み、最大の魔法を放つ。
「その炎、全てを飲み込む一本の破壊となる ……全てを飲み込みその力量をここに現せ!」
「グエッ!? グエエエエエエ!!」
「うおおおお! 《炎壊》」
タイミングを見計らっていたかのように七色カエルもどきのレーザーとレンのブレスが止まる。そして、雄叫びとともに放たれた農密度のブレスは七色カエルもどきの懐を突き刺す。
「ブレス!?」
「グエエエエ!!?」
驚愕する幽霊と魔物。そして三日月のような曲線を描いた口でにやける人間の姿をした怪物。
それは見るものによっては恐怖に陥り、発狂する事もあるだろう。アオトとしてはそんな事これっぽっちも気にしていないが。
「おりゃあああ!!」
そのままアオトはブレスを無理矢理上に向ける。普通は魔力の制限のせいでそんな無茶な事は出来ないのだがアオトの魔力の量で言えば出来ない事ではない。すると、七色カエルもどきは頭蓋骨まで簡単に砕かれ、体を真っ二つにされて力なく後ろに倒れ込んだ。
感想宜しくお願い致します。




