5
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目が覚めて、君が隣に居るのを確認して安堵した。
柔らかな彼女を引き寄せると、優しく微笑んでどうしたのと尋ねる。
変わらない表情。
変わらない声。
ずっとずっと、愛しい人。
「ずっと、傍にいてくれよ」
寝ぼけたふりをして彼女にすり寄りながら、素肌の彼女に触れる。
彼女に触れているこの瞬間だけは、君を独占している気になって、たまらなく幸福感に満たされる。
背骨を辿って、首筋にゆっくりキスを落としていくと、彼女がピクリと震えた。
あれだけ求めたのに。
まだ足りないと思う自分に呆れながら目が覚めた。
―――ダメだ。
もう、欲しくなってる。
後ろから君を抱きしめて、閉じ込める。
大好きだと力を込めて、耳たぶを食むと君は『もぉ』って笑いながら言った。
その顔を見て、言おうって思った。
あの時だって、玉砕覚悟で言ったじゃないか。
今さら―――
いや、この幸せを手にしたからこそ欲深くなってるのは分かってるけど。
もう諦める恋は、終わりにするんだ。
俺は、この愛を一瞬で終わらせたくないから。
そっと彼女の手を取って、ドキドキしながらさっき手の中に握りこんだものを彼女の目の前に差し出す。
それを見た彼女の表情は、後ろからは見えない。
いや、見るのが怖くて俺はそっと耳元で彼女が見えないまま囁いた。
「コレ、嵌めてくれる?」
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