32/44
1
君に出会えて。
彼女に出会えて。
そして何より、俺の大事な人に出会えたこと。
俺はどの出会いにも感謝してる。
これからもずっと―――
『キスして』
初めて女の子に言われてドキドキした。
真剣な表情で見つめてくる彼女。
本当はうっすら気づいていた、彼女の気持ち。
だけどそれを受け止めきれなかったのは、自分の未熟さと……
やっぱり君の存在。
どっちが好きなのか決めきれず、だけど彼女の傍から離れられなくて結局彼女も俺も苦しんだ。
ちゃんと、終らせなければダメなんだ。
そう何度も何度も言い聞かせて
『分かった』
俺は、彼女の気持ちが聞けぬままにお願いを受け入れた。




