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「俺は、友達の領域を侵したから。も う戻るつもりない。だから選べよ。
俺の傍にいるか。
俺とは二度と会わないか」
―――いつかは、なんて思いながら……
このタイミングで言おうなんて、そこまで思ってなかった。
ただ戻ってくるって分かってるのに、会わないで終わるなんて耐えられなくて。
どちらかと言えば、もう自分の中でケリをつけて彼女以外に目を向けようって思ってたくらいだった。
でも―――アイツを切なそうに見つめるのを見たら、イライラしてむしゃくしゃして―――耐えられなかった。
全然、自分の中で決着なんてついてなかった。
だから、それなら……
どうせ潰す想いならとことん潰してしまえって思った。
ぐちゃぐちゃに潰れて、もう友達なんて領域捨ててしまえと思った。
そんな覚悟すら出来てなかったくせに、ほんの一瞬。
君の目が、アイツを追った……
ただそれだけで、俺はもう無茶苦茶に壊そうって決意した。
君の瞳に、それで俺が映るなら。
―――いや、俺だけが映ることが出来るなら。
もう何だってやってやろうって思った。
痛いという君をわざと痛めつけて、俺だけがやっていいんだなんて無茶苦茶を言った。
そんな態度、君に取る日が来るなんて思いもしなかった。
大事で大切で、壊れそうな君。
だけど走り出した気持ちが、衝動が止まらなくて―――
ギリギリまで顔を寄せた。
唇が触れそうな距離まで近づいて、それで心臓がドクンと跳ねた。
このまま奪ってしまえないだろうか。
そんな距離にまで近づいて、ハッと気が付いた。
彼女の困惑に。
慌てて肘を伸ばして、君を窺う。
だけどそれでもどうにもならない衝動を抑えないままに、言った。
どうか選んで、と願いを込めて。
たった一瞬でもいい。
俺のことで頭をいっぱいにして。
そうしたら俺は幸せだから。
もし、NOだとしたら。
それはその時考えるから。
お願いだ。
ただ、ただ今一瞬。
君の今を俺だけに欲しい。




