料理の味
さて、どうしようか。僕は、真剣に考える。
取り敢えず、天界の神と下界の神が、争いをしてて両者は荒れていると。だから主神様は、僕を神王に戻す事で天界と下界の均衡を戻そうとしたのかな。
でも、そんな簡単に大人しくなるかな?
「お前達、くだらない事で争うんじゃない!」
思わず、説教じみた声音で鶴の一声。
すると、全員が立ち上がり敬う体勢になる。
「さすが、鶴の一声は強力だな。」
「さすが、ハイリヒ様。」
主神とラメルは、ユラを見て満面の笑みで言う。
「やめて?僕は、身軽になりたいの!」
思わず、ドヨーンとした表情で疲れたように言う。
「ユラ、神格を全て返すな。」
「別に、僕じゃなくても良いじゃん!」
ユラは、思わず嫌そうに言う。
「そうだな、適任者が見つかったらな。」
適当に、言葉を言いながら笑う。
絶対に……、絶対に適任者を見つけてやる!
ユラは、思わず拳を握って決意する。
医療班室に、直ぐに戻って本当に昼頃だと思い、椅子にかけた白衣を着る。そして、食堂に向かう。
「お、ユラ。お疲れ様!」
「お疲れ様、シアン。」
ユラは、座ってご飯を食べる。すると、クルトとカリオスが入って来る。そして、食事を受け取りキョロキョロする。そして、ユラを見つけると歩き出した。まぁ、いろんな人に足止めされながら。
昼は少食なので、カリオスが足止めされている間に食べ終わる。そして、苦笑して立ち上がった。
「ユラ、食べる量が少なすぎない?」
「そう?そもそも、僕はそこまで大食いじゃないからね。まぁ、仕方ないんじゃない?」
クルトに言われ、首を傾げて暢気に笑う。
「いいや、それにしても少なすぎるぞ。」
「暑いし、バテてるのかも。アイスティーでも、いれて少しだけ涼もうかな。白衣は、長袖だし暑いからね。さて、もう僕は戻るね。」
さて、皆も飲むよね?すると、ベガとヘルズが戻ってくる。1番に戻ったので、冷房のマジックアイテムは魔力を流してある。ベガとヘルズに、アイスティーを渡す。そして、書類仕事に戻る。
「こら、少しは休憩しろ。」
「痛っ……!」
シアンに、デコピンされて机に突っ伏す。
「全く、他の奴は休憩が終わったぞ?」
「ユラ、仕事場にもヴァイスを呼ぶ?」
カリオスは、満面の笑みでユラにいう。
「うっ、ごめん…………。」
「はい、紅茶。冷房で、身体が冷えてるでしょ?」
確かに、少しだけ肌寒いような?
「ユラ、勇者の面倒を頼みたい。」
レオさんが、疲れたように言う。
「え?」
「まったく、オムライスとか唐揚げってなんだ!」
あー、異世界の食事が食べたいと………。うーん、残念だけどキッチンは立ち入り禁止だし…………。
仕方ない、レシピ本を王宮のシェフに………駄目だ、プライドの高い彼らが受け入れるわけない。
実は、異世界人にはこの世界の料理は、はっきり言ってお口に合わない。僕も、いまだに慣ない食べ物もある。まぁ、食事が少ないのはそのせいもある。
ふむぅ………、気持ちは分かるけど………。
紅茶を飲み、考える仕草をして黙り込む。
「ユラは、キッチンは立ち入り禁止だしね。」
カリオスが、苦笑したように言う。
「王宮料理人は、プライドがたかいし。」
ユリスは、困ったようにため息をつく。
「もしかして、この世界の料理は、異世界人のお口には合わない?そう言えば、ユラも少食だし。」
僕は、少しだけ考えてから頷く。カリオスは、やっぱりという表情でユラを見る。全員、納得顔だ。
「ユラ、頼みが有るんだけど。」
「ん?」
ユラは、そのままカリオスとレオに連れられた。




