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個性的な性格

すみません、気づいたら長くなっていました。

Σ(´□`ノ)ノ

さて、王城に着いた。そしたら、勇者達に素早く囲まれて素早くお城の中に連れていかれた。カリオスは、クスクスと笑って後を追いかけている。


「いた、ユラさーん………捕まえた!」


「え?ちょっ………わわっ!えっと、何処に連れていくの?と言うか、放してくれないかな?」


少し驚いて、取り敢えず勇者達に声をかける。


『嫌だ、放さない。』


「だって、放したらまた突然に居なくなるだろ?」


皆も、同意だ!と言わんばかりに頷く。


「でも、ちゃんと最後は会いに来たじゃない。」


「まぁまぁ、取り敢えず話があるので。」


ユラは、困った表情で思わず勇者達を見る。カリオスは、知っていたらしく笑いを堪えている。『カリオス…、後でどう仕返ししてやろうか……。』とか、物騒な事を考えながら広い談話室に通された。


「それで、皆さんお集まりで何か?」


ユラは、ソファーに座らされて囲まれている。ちなみに、5人座れるソファーで右側にはシアンとカリオス左側にはオズとクルトが座っている。ユラの真後ろには、何故か竜神が人の姿で立っている。


うん、男ばかりで暑苦しい。まぁ、ここの世界では女性の友達なんて少ないしなぁ。


「ユラ、昨日の話を皆にも話したんだよ。」


「はぁ……、あの話か。まぁ、こうなるよね。


ユラは、ため息を吐き出して苦笑する。カリオス達は、真剣な表情でユラを見ている。


でも、瀬利園君達を何で巻き込んだのさ。」


カリオスは、申し訳ない表情をする。


「実は、魔法騎士団の団長室で話してたんだけど。運悪く、彼らに聞かれてしまってね。」


「カリオス、彼らは帰る身だよ。何で僕が、隅で見守るって言ったか分かるでしょ!」


ユラは、カリオスに怒る。カリオスも、真剣な表情で頷く。シアンは、ユラに落ち着くように言う。


ユラが、カリオスに初めて怒った。シアンも、ここまで怒るとは思わず困った表情をする。


「落ち着けよ、ユラ。」


ゲテルは、優しい口調で困ったように言う。


「そうだぞ、知られたのは俺らの失態でもある。」


オズは、苦笑して申し訳なさそうにユラを見る。


「瀬利園君達は、ちゃんと異世界に今日から帰ってもらう。この件に、関わるのは禁止だよ。勿論、関われば即座に異世界に飛ばすから。」


「なっ、何でですか!?俺らにも、前世でお世話になったぶん協力させてください!」


すると、ユラは冷ややかに笑うと冷たく言う。


「お世話?いや、別にしてないよ。僕ら上には、部下を守る義務があった。だから、仕事上の義務で守ってただけだし。勘違いは、いけないよ?」


すると、瀬利園君は悲しげな表情をして出て行ってしまった。その後を、勇者達が慌てて追い掛けて行った。それを見送り、見えなくなってからユラは思わずため息を吐き出し苦笑する。カリオスは、その表情を見て少し驚く。その他のメンバーも、どこか驚いてから優しい表情を浮かべていた。


「ユラ、守るために時には突き飛ばす事も必要だと思うよ。君が、心を鬼にして彼らを傷付けたようにね。だから、泣かなくて良いよ?」


「ん?僕は、別に泣いてないけど?」


すると、クルトは暢気な口調で優しく言う。


「いいや、泣いてるよ……ユラの心が………。」


ユラは、少し驚いて苦笑して小さく『まったく、君らには敵わないなぁ……。』と呟く。珍しく、弱気を隠す事なくソファーに身を預けて疲れた表情だ。


「ユラよ、お前は心は大人だ。だから、護らなければと思うのだろう。だが、お前は……お前は、誰が護ってくれるのだ?我は、神だ。ずっと、側にはいられまい。ユラ、お前は何故、感情を殺し誰にも助けを求めない?それは、悲しい事ではないのか?寂しい事ではないのか?我は、とても心配なのだ。」


ユラは、それの答えを持っている。だが、ここではとても言いづらく無言を通す。まさか、自分が歪んでるからだなんて言えない。心を、魔法で読まれないようにガードして苦笑を浮かべる。


カリオスは、知っているので困った表情をする。


「ならば、カリオス。教えてくれぬか?」


「………え?でっ、でも………言っても良いの?」


カリオスは、ユラを見てどうしたものかと言う。


「僕が、冷たい感情の持ち主だからさ。」


すると、ユラに説明を求める視線を向ける皆。


「言ったでしょ?僕は、皆を一線引いて見ていて冷たい視線で見ていると。本当の僕は、凄いひねくれれ者で歪んだ性格なんだよ。だから、僕は自分の事が嫌いだし好きになれない。そして、他人を頼るのを怖がる臆病者なんだよ。ある意味、歪なのさ。」


ユラは、自嘲の笑みをはっきり浮かべてティーカップに口をつける。皆は、沈黙している。


「うん、良かったよ。」


「うん、だよなぁー。」


「うん、何か嬉しいかも……。」


皆は、頷き合い嬉しそうに笑っている。


「…………は?」


ユラは、思わず間抜けな声を出してキョトンとしている。カリオスは、ユラのその表情に思わず笑う。


「ユラは、やっぱり可愛いなぁ~♪そんな、ひねくれていて歪な所も良いよ。何か、ユラにも人間らしい影の部分があったんだね。くっ、クスクス……。」


「カリオス、最後の笑い声さえなければ完璧だったよ。まったく、変わり者の集まりだよね。」


ユラは、苦笑してため息を吐き出す。


「お邪魔します。」


緑の髪を揺らし、メガネをかけた男の子が来る。


「ユラ、やっと見つけた。」


「……うわっ、変質者!」


ユラは、思わずそう言って青ざめる。


「失礼な!僕は、医学を愛してるだけです!」


「ふむ、医療神の娘である治癒の女神の子か。」


竜神は、暢気に見ている。カリオスは、真剣になって成り行きを見守る。ユラは、落ち着いている。


「ユラと同じ、生き神……。」


「そう、治癒の女神と聖医学師の息子ラメル。」


そう言うと、キラキラした瞳でユラを見ている。


「でっ、何か?」


「あ!そうだった!ユラ、今すぐ逃げて……。」


ユラは、次の瞬間に目眩がしてカリオスの方へ倒れる。慌てて、思わず支えるカリオス。竜神は、険しい表情で目を細める。皆は、驚いて慌てふためく。


「ユラ!?」


「あー、遅かったかぁ………。カリオスさん、でしたっけ?そのまま、動かさないでね。」


そう言うと、真剣にユラを見る。


「不味い………かな?さて、困ったなぁ………。」


「ラメル君、ユラに何があったの!」


すると、ラメルは真剣に言う。


「ユラは、不安定な存在だよ。例えるなら、柱を1本取っただけで崩れる家かな。ユラは、神気に当てられただけだよ。この城には、僕ら以外の生き神が集まっている。ユラは、主神の子だよ。そして、2番目の地位を持つ竜神の子でもある。だから、皆はユラを欲しがっている。だから、神気を当ててアピールしているんだ。でも………」


そこで、ラメルは腰から杖を抜くと振り向いてドアの方へ構える。ユラは、頭痛がして頭を押さえる。


「本当に、ここにいらっしゃるのか?」


「ダーツ、かのお方はお休みになられている。帰られよ!それ以上は、戦神の子言えど入ることは許さない。これは、竜神様の望みでもあるのだ!」


ラメルは、堂々と言い放ち男を睨む。竜神は、冷たい視線で頷く。ダーツは、驚いて礼をして出ていった。ユラは、辛そうに小さく呻く。


「ユラは、当てられただけなの?」


「実は、・・のユラには神気は猛毒なんだよ。当たれば、最低でも3日は寝込む。でも、無茶するんだよね?ユラの前世の、大切な人達なんでしょ?」


ユラは、頷いて苦笑する。


「まぁね……。竜神、お願い。」


「うむ、良かろう。」


そう言うと、神気を放ちユラを見る。ユラは、ホッと息をついてきちんと座ろうとする。しかし、ラメルは真剣な表情でユラを見てから言う。


「無茶するなら、暫く横になってた方が良いよ。」


すると、素早くオズは立ち上がりクッションを持ってくる。クルトも、遅れて立ち上がり薄い毛布を持ってくる。ヴァイスは、入って来て驚く。


「カリオス様、いったい何事ですか!」


「カリオスさんは、悪くないよ。言うなれば、ユラの病気が悪化して倒れただけだから。ちなみに、僕はユラの味方だから。お祖父様にも、ユラに何かあれば助けるよう言われてる。何より、ユラの性格は裏も表も好ましいから。絶対、死なせないよ。」


キラッと、笑ってからヴァイスを見る。


「なら、部屋を用意させようか?」


ルピア王子が、心配そうに言えばラメルは首を横に振る。そして、シアンを見る。シアンも、真剣な表情で駄目だと言う。もし、他の生き神に見つかれば拐われる可能性もあるからだ。


「うーん、何か申し訳ない。」


ユラは、そう呟くように言う。


「ちなみに、気とはこちらで言う魔力の事だよ。種類は、神気・邪気・聖気・悪気・妖気・障気・心気の7つ。人間は、心気しか使えないけどね。」


「にしても、貴族だけでも厄介なのに………」


ヴァイスが、そう呟く。すると、ユラは悲しげな表情をする。皆は、思わずヴァイスを睨む。


「やっぱり………、死ぬ」


カリオスは、言わせるかとばかりに遮る。


「何度も言うけど、僕らは君を死なせるつもりは無いし生き神達にも渡す気は無いよ。僕は、これでも小生意気で欲張りなんだよね。裏面は。」


「俺も、1度決めたら曲げられない性格でな。正攻法で無理なら、手段を選ばない腹黒聖医学術師なんだぜ?ちなみに、そうなると容赦はしない派だ。」


シアンも、腹黒い笑みで笑う。


「貴方は、悪魔より悪魔らしいですよね。まぁ、私も傲慢で暴力的に相手を黙らせるのですけど。」


「あっ、僕は気に入らない奴は影から色んな弱味を握ったりして………。まぁ、知らない方が良いね。」


ベイルは、あっさり言ってユリスは濁した。


「俺も、気に入らんのは叩き出す。」


レオも、頷く。皆の感想………


この国、本当に大丈夫?


隊長格の、個性が強すぎる………。


この国って、まともな人は居ないんだろうか?


ユラも、ソファーに横になりながら………


何か薄々と、感じていたけど残念系の美形がこの国は多いよね。何だろう、僕に負けないくらい個性的な方々が近くに居ったよ!っと心底から思うよ。


ユラは、目を閉じて聞かなかった事にしようと思うのだった。勿論、カリオスは苦笑していたが。

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