神様からの祝福
ということで、教会に神託が降って私が〝神に遣わされた異世界人〟だと知れ渡ってしまった。
「だから主人様は常識がなかったんだねー」
「で、でも、きっと優しい主人様だから選ばれたんですね」
「さすがは主人様です。主神に選ばれるとは…」
「いいところのお嬢様だとは思っていたが、真相はとんでもなかったな」
「あはは、今まで言えなくてごめんね」
みんなに謝るけれど、みんなは穏やかな顔で笑う。
「もー、今更水臭いよ!」
「異世界人でも、主人様は主人様、です!」
「そうですよ、主人様。二人の言う通りです」
「気にしてないから気にするな」
「…みんな、大好きっ!!!」
みんなに抱きつく。
がばっと勢いよく行ったが、みんな抱き止めてくれた。
「これからもずっと一緒にいてね!」
「もちろん!」
「えへへ、主人様、ずっと一緒です!」
「末長くお仕え致します」
「約束したしな、任せろ」
ああ、幸せだなぁ。
『ね、公表して良かったでしょう?』
それはそうだけどさぁ!!!
おかげで聖女様歓迎パレードを今更企画されてるんだよ!!!
『頑張ってください』
やだー!
といいつつ聖女様歓迎パレード兼公爵様との婚約おめでとうパレードが開催された。
私とバラキエル様は神輿に乗ってみんなに手を振る。
めちゃくちゃ歓迎して祝福してもらえた。
御神輿はエリュシオン内を練り歩く。
そして一周したところでパレードは終わった。
…かと思ったが、昼間だったのに突然空が暗くなり、花火が打ち上がった。
花火にはコメントもついていた。
曰く。
『聖女ちゃん、これからもずぅっと見守ってるわー!』
『聖女ちゃん、バラキエルはいい奴だから幸せにな!』
『聖女ちゃん、よく頑張ったねー!これからもよろしく!』
『聖女ちゃん、創造神様に振り回されないように気をつけてね!その人打ち解けてからが本番だから!』
とか。
他にも色々コメントがあったが、そんなに多くの神様に私のこと見守られてたのか。
というか、打ち解けてからが本番ってなに?
打ち解けたらどうなっちゃうの?
振り回されるの?
やだー!!!
『ふふ、ジョウコ。覚悟してくださいね』
やだー!!!




