お祝いムード一色
ともかく神様方からのサプライズもいただけて、益々人々は私を聖女様と崇め始めた。
そしてそんな私とバラキエル様の結婚において、お祝いムード一色となった。
「ところで入籍はいつにしますか?」
「来年の、プロポーズした日でもいいか?」
「いいですけど、早めに準備しないと」
「実はもう準備は始めている」
「え」
なんとバラキエル様、もう結婚に向けての準備を進めていると言う。
「結婚式場と披露宴の式場は、教会を借りる。教皇猊下も賛成だそうだ。教皇猊下はもちろん、国王陛下も見に来られるそうだぞ」
「わ…わぁ…」
なんか壮大な話になってきた。
「ドレスのデザインは、これとこれとこれがいいと思うんだが」
「わ、可愛いっ!これがいいです!」
「良かった。実はもうお針子さんに頼んであるから、完成を楽しみにしててくれ」
「気が早いっ!?」
「ちなみにドレスのデザインは俺の自作だ」
胸を張るバラキエル様。
でも本当にすごい!
「すごいです、バラキエル様っ!ありがとうございます!」
「それと、結婚指輪のデザインもしてみたんだが…このうちのどれがいい?気に入らなければまた考える」
「え、これも考えたんですか!?すごい!本当にすごい!でもどれも素敵すぎて迷いますね」
『ジョウコ、真ん中、真ん中のデザインにしなさい』
「え、真ん中?」
バラキエル様は怪訝そうな顔をする。
「ジョウコ?どうした?誰と話してる?」
「創造神さまと」
「は?」
「創造神さまが、真ん中が良いそうです」
バラキエル様は頭を抱えた。
「創造神さまと話せるのか…」
「はい」
「…ジョウコ、創造神さまは俺をどう思っていらっしゃる?」
どうなんですか、創造神さま。
『愛する人間たちのうちの一人ですよ。ホムンクルスでも関係なく愛おしいです』
「愛する人間たちのうちの一人ですよ。ホムンクルスでも関係なく愛おしいです…と仰ってます」
「ああ…本当なんだな、本当に創造神さまと話せるんだな…すごいな…」
何故かバラキエル様は脱力。
そして言った。
「創造神さまがそう仰るなら、真ん中のデザインにしよう。モチーフは百合だ。清らかな愛や最上の幸せを象徴し、永遠の愛のラッキーモチーフとされている」
「ああ、だから真ん中推しだったんですね」
『ゲン担ぎにね』
「ゲン担ぎだそうです」
「なるほど…ジョウコはこのデザイン、気に入っているか?」
コクコクと頷く。
「はい、とても!」
「なら良かった。じゃあ、あとはこちらで準備をもっと進めておくから。それでいいか?」
「はい、私じゃわからないことばっかりなので…よろしくお願いします!」
「わかった、任せろ」
こうして結婚式と披露宴への準備も進んだ。




