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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

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第108話 最終準備と作戦

ギルド戦の作戦に関して先生にはすでに伝えてある。というよりかは先生と相談して決めていた。とにかく誰一人として死なせることができないのでとにかく身を隠すことに重点を置いた作戦だ。隠れ家をつkれていれば序盤であればあるほど見つけづらくなる。俺がその間に外に出て宝箱を漁る。必要数集めたらあとは拠点に戻って拠点についてきたり、見つけて襲ってくる敵を迎撃しまくる。拠点の広さは人数に応じて変わるらしいからうちの拠点はかなり狭いだろう。つまりは迎撃に適した要塞を作りやすい。しかも狭い以上洞窟である可能性が高い。

ハンスは17時には来れるって言ってたからその時に共有するとしてあとは先生から預かったアイテムの分配だな。


「みんなー。これみんなに渡すアイテムね。まずHPを回復するポーションが1人5つ。ユイユイとレントルにはMPを回復するポーションも3つずつね。」


そういいつつHPを7割回復する高性能回復薬とMPを全快できる魔力全快薬Pポーションは全快のものを作れたが、HPは7割が限界だった。先生にポーションを作ってもらうほど余裕もなかったから仕方ない。


「ものすごい高性能なものを用意したな。高かったろ?」


「んなわけないじゃん。町でそんな高性能なものこんな大量に手に入らないって。私が作ったに決まってんじゃん。」


「お前ってこんなすごいもん作れたのか!?」


「あまりにも失礼じゃない?キキョウは回復薬なくなっても追加であげないからね。ユイユイとレントルは両方とも予備をかなりの量作ってあるからもしなくなるようなことがあったら言ってね。」


「わかりました。ありがとうございます。」


「ありがとー!」


「しれっと重めの罰を課さないでくれよ。」


「何か言ってる人がいるけど次ね。全員の装備だね。これまでつけていた装備のステータスを向上した版だから全員付け替えをお願い。先生が作ってくれたものだから大事にね。」


「さすが先生だな。」


「ゲルマさんが作るものどんどんすごくなって行ってますよね。」


「色々スキルを獲得してるみたいだよ。最後にこれね。見た目悪くなるけどみんな必ず装備するように。」


そう言いながら渡したのはヘルメットだ。片耳側だけ耳まで覆われている。


「これさえつけていれば味方と連絡ができるから。耳のところにあるボタンを押しながら話せばこれに登録してある全員、つまりうちのメンバー全員にだけ聞こえる。私も特注で作ってもらった宝箱の蓋型のものがあるから私にも聞こえるよ。」


「これ本当に先生が作ったのか?チート使ったとかじゃなく。」


「うん。ちょっと特殊なスキルを手に入れたみたいでね。割とどんなものでも作れるみたいだよ。」


「凄すぎますね。でもチャットを介す必要がなくなって周囲への警戒に気を配りながら会話ができますね。」


「そういうこと。あとは現地に行ったら先生の指示でギルドの隠蔽をやっといてね。私はすぐに外に出て宝箱を漁ってくるから。今回ゲットしたスキルスクロールはイベント中でも使用可能みたいだからここで何か防衛に役立つか先頭の役に立つスキルをゲットできればいいんだけど。」


「それ次第で途中からの動きが変わってくるって感じか。」


「そうだね。外側の隠蔽はできれば10分以内で。内側の装飾とか内側からさらに隠すのは後からでもいいから、できるだけ完璧に外側の隠蔽をお願い。隠蔽に必要な道具は先生が持ってるからそれも先生に借りてね。」


「わかった。隠蔽が終わったらどうすればいい?」


「今回は生き残ることが目的だからとにかく隠れてて。ギルドの入り口は狭くして私がギリギリ通れるくらいの幅にするつもりだからどうやっても人一人しか通れないし4人いれば十分迎撃できると思う。」


「お前が帰ってき次第その後の相談って感じだな?」


「そう。それじゃそういう感じでお願いね。」


みんなに必要なことを伝えておれは休憩のため自室に入った。しばらく休憩し、ハンスが来たのでさっきと同じ説明とアイテムを渡した。ハンスにはMPポーションが5個だ。戦いになれば一番頑張ってもらうだろうしそのくらいはいるだろう。そしてイベント開始15分ほど前に先生も来た。先生とは事前に全て相談済みなので最終確認だけだ。全員がそろい、用意も揃った。いよいよユーオン第4回イベントギルド対抗戦の始まりだ!

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