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夢。
国王視点だよ
夢を見た。
とても不思議な夢を。
紫苑の花が咲き乱れている綺麗な世界にぽつんと座る女の子。
どうやら花冠を作っているようだ。
「×××〜!帰るよ!」
「ご飯だぞー!」
遠くの方から男性と女性の声がする。この子のお母さんとお父さんだろうか。
女の子は嬉しそうに立ち上がりパタパタと声がした方に走って行く。
…私を置いて。
突然頭に痛みが走る。思わずしゃがみこんでしまう。
しばらくして痛みが引く。顔を上げるとそこは…
地獄、だった。
真っ赤な紅が辺りを染め上げる。
悲鳴、断末魔、笑い声、泣き声…色んな声が響き渡る。
あまりの有様に吐き気がする。
そういえばあの女の子は?
辺りを見渡すも見つからない。死んでしまったのだろうか。
荒れ果てた村を歩く。
必死に命乞いをする人。自分の子供を抱きかかえて泣き叫ぶ母親。行き場をなくした子供。
それらを全て赤く染める兵士。
あぁ、なんて儚くて脆い命なのだろうか。儚く脆いからこそ美しくて汚いのだろうか。
人間の焼けた匂いが辺りに充満する。胸糞悪い匂いだ。なんでこんなことを…
その時前方で物音がする。
前を向くとそこには…
血塗れの包丁を持ったあの子が立っていた。
皆さんは夢をよく見ますか?
私はまぁまぁ見る方です。
とは言っても人間夢は毎日見てるんですけど…単に覚えてないだけなんですよね。
ではまた次回!




