立食パーティー【2】
青葉視点です。
会場に到着し、乱暴ではあるが国王を叩き起こして身だしなみを整えさせる。
車から降りた時まだ眠そうだったけど、会場が見えてきてからは大人びた雰囲気を身に纏う。
いつもこんな感じだったらいいのに。
「これはこれは…わざわざ遠い所からよくぞいらっしゃいました!さ、こちらへ…」
入り口でヘコヘコと案内をしてくれる執事。媚を売ってるようにしか見えない。後、笑顔が嘘くさい。
そんな気持ち悪いって害虫に人当たりの良い笑顔を浮かべ、会釈してから横を通り過ぎる国王。
…流石。
中に入ると目がチカチカするくらいのライトが俺たちを照らす。
きらびやかなドレスに、豪華すぎる食事。真上にはどでかいシャンデリア…
お金すごいかかってそう…はぇ〜
国王が中に入ると、一瞬あたりが静まる。ヒソヒソと内緒話をしだす何処かの国の姫たち。
…うるさいなぁ。国王がなんだってんだオラ。
「どうも初めまして。わたくしはD国のマルッチェーニ・ロメオと申します。以後、お見知り置きを…」
「初めまして、マルッチェーニ・ロメオさん。」
国王の手を取って手の甲にキスを落として挨拶をするD国の王。
国王の手に何してくれたんじゃワレェ。あとで消毒しないと。
国王は嫌な顔一つせず、花のような笑顔を浮かべて挨拶を返す。大人だなぁ…
そのまま挨拶を何人かとかわし、料理に手を出す。
飲み物はほとんどお酒なので、国王は飲めない。
たまたまオレンジジュースを持ってたウエイトレスさんがいたので国王の分を数本取っておいた。
国王はスイーツのコーナーから動かない。目をキラキラさせて子供みたいにはしゃぎそうになってたけど…はしゃいでないよな?
「うーん…」
あ、よかった。悩んでるだけだった。
お皿を大切そうに抱えてケーキを物色する国王。
そこへテラテラと光るチョコレートケーキが運ばれてくる。上には金粉がまぶされていて、高級感が漂っていた。
国王はキラリと目の色を変えて、そちらの方へと歩いていく。
「国王陛下、食べ過ぎはダメですよ。」
「はーい…」
大勢の前で注意をする。国王は肩をすくめて残念そうにマカロンを取り出す。周りの人はクスクスと笑っていた。
チョコレートケーキが乗ったお皿が机に置かれた途端、女性が群がる。
ワイワイきゃっきゃとお皿に盛り、頬張って幸せそうな顔をする女性達。
国王は一ホールくらいケーキをお皿に取って食べようとしてたので慌てて止めに入った…
マカロン食べたい。
チョコレートケーキ私食べられない。
レノ「じゃあなんで入れたし。」
なんとなく?
レノ「おい。」




