狐の恩返し
青葉視点です
「ふぇっくしゅん!!!」
馬鹿デカイクシャミが会議室に響く。
「うるさい。」
「……(じとーっ)」
「雪合戦のせいで風邪引いた?」
「先輩風邪?」
国王とモモはいいとして最高幹部2人!!
ゴットマザー様、うるさいって酷くない?!生理現象だから仕方ないじゃん!後、佳奈様何か言って!無言の圧力やめて!!
「すみません…」
鼻をぐずぐず言わせながら会議に集中…したい。
下向くと鼻水が出てきそうで集中できない!後息苦しい!!集中させて!
鼻と戦いながらなんとか会議を終える。
鼻かみたい…ズビズビうるさいもんな…
自室に帰って鼻を思いっきりかもうと席を立つ。会議室にはもう俺と国王しか居なかった。
いつの間に皆帰ったんだ…?
ドアノブに手をかけた途端、国王に呼び止められる。
「あお、お前休め。それ治してから仕事しろ。」
「え…でも…」
「万全じゃない状態でやったって大変だろ?会議だって集中できてなかったし。」
「…はい。分かりました」
少しの休暇を貰って体を休めろと命令が出る。国王からの命令は絶対なので仕方なく従う。
ぐしゅぐしゅの鼻をすすりながら自室へと向かう。
風邪なんていつぶりだろう…あんまり風邪引かない体質なのにな…
しょぼしょぼする目を擦りながら布団にとりあえず潜る。
うつらうつらと瞼が重たくなってくる。
コンコン
「…はい?」
「先輩…」
ひょいっと顔をのぞかせたのはモモ。手にはマグカップ…
「ゆず茶。風邪引いたときに良いって、お母さんが言ってた。」
「モモ…」
恥ずかしいのかそっぽ向いてマグカップをこちらに突き出される。
ふんわりとゆずの匂いが漂ってくる。
マグカップを受け取って、ちょうど良い温度に冷ます。
一口飲むとちょっぴり酸っぱくて甘いゆずの味が口いっぱいに広がる。
「美味しい…」
「そっか。良かった。」
何も言わずに隣に座ってくるモモ。
不器用な優しさが詰まったゆず茶。
後輩の優しさに包まれながら俺はまた一口とゆず茶を飲んだ。
翌日、元気よくナイフを投げ合う2人の姿が見られた。
桃「バカは風邪引かないんじゃないの?」
青葉「バカは風邪引かないんじゃなくて、風邪をひいたのに気付かないんだ。よって俺は馬鹿じゃない。」
やーいバーカちーび
青葉「酷くね?!」




