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さっきまでそこにあったはずの扉は、

いつの間にかなくなっていた


ふと見上げると、空高くに扉はあった


僕が扉を開けるのが遅かったせいで

僕の手が届かないところへ行ってしまった


ジャンプしたって絶対に届くはずがない


その扉は、

僕のことなんか見捨ててしまったみたいだ


指をくわえて見ていたら、光の階段が現れた


あの子が光の階段を上って扉の前に立った


あの子は僕を見下ろし笑った


急いで光の階段に足をかけたけれど、

僕の足はそのまま地面に落ちた


光の階段は、

僕を扉の元へ連れて行ってはくれないみたい


次から次へ

少年少女は扉へ走っていく


僕は辿り着けないのに


最後のひとり、

少年が僕を見下ろし手を振った 笑ってた


扉が閉まると、鍵が

かちゃんとかかる音がした


光の階段を上ることが出来ても

あの扉が開くことはないだろう


僕はひとり取り残された


いつかここで朽ち果てる


それとも またいつか扉が開くときが

来るのか


僕はただ黙って扉を見ていた


扉の中から聞こえてくる笑い声を聞いていた


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