世界の彼方への巻 その②
「何をなさったのですか、お嬢様?」
「魔法のシステム自体は、既に創り上げられていたの。だから、それを利用して、『神の遺骸』を別世界へ送ったのよ」
「それでよかったのですか? というか、最初からそれが目的だったんですか?」
「ごめんなさい……不愉快な気持ちにさせてしまったかしら?」
「いえ、私はお嬢様のメイドですから……」
アルがラミアから視線を外す。
と、ラミアはアルの隣に座った。
「ねえ、アル。考えてみて。別世界のわたくしが、そうまでして取り戻したい大切な人って誰の事なのか」
「……誰でしょう」
ラミアに問われるままに、アルは考えた。
ラミアが、錯誤異物を使ってでも取り戻したいものとは何か。
答えが出るのにそう時間はかからなかった。
「ラミアお嬢様の、おじい様でしょう」
「!」
「違いますか?」
「……違うわね」
「じゃあ、誰ですか?」
「あなたに決まっているわ、アル」
「私ですか?」
「そう。確信があるの。あなたがいなくなったとしたら、わたくしはどんな手を使ってでもあなたを取り戻す。多分、別世界のわたくしもそうなのですわ。別世界のわたくしが失った大切な人というのは、別世界のアルなのよ」
「どうして分かるのです?」
「さっきも言った通り、アルはわたくしに必要不可欠な存在だから……だとしたら、すてきだと思わない? たとえ世界が違っても、わたくしとあなたは仲良しなのですわよ」
※※※
かくして、『神の遺骸』に関する一件は幕を閉じた。
アルとラミアは、湖を渡る船に揺られていた。
甲板の手すり越しに見える湖は、行きのときと同じように太陽の光を反射して輝いている。
それを見て、ラミアは眩しそうに眼を細めた。
「こうしてみると、本当に綺麗な街並みですわね。今度は錯誤異物は忘れて、休暇を取りに来たいものね」
「その時は、ビノさんにお勧めの宿を紹介してもらいますか?」
「それはいい考えかもしれないわね。だけど、あの狸みたいな人と関わるのは、しばらく控えたいわ」
そう言って笑うラミアの笑顔を、アルは湖以上に眩しく思った。
「次は手荒な真似をせず、穏便に済ませられるようにしたいものですね、お嬢様」
「そうよ。アルを危険な目に遭わせるのはこれで最後にしたいわ」
そんな風に話す二人の横を、スーツケースを引いた男が通り抜けていった。
その瞬間、ラミアの表情が変わる。
「どうされましたか、お嬢様」
「さっきの男から、錯誤異物の気配がしたわ。だけど不用心ね。あのちゃちなスーツケースに入れて運ぶなんて」
「ということは、人目につかないようにしなければならない理由があるということですか?」
「そう、何か法に触れるような理由が」
「では……」
「行きましょう、アル。錯誤異物が呼んでいるわ」
~FIN~
くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、本編(https://ncode.syosetu.com/n9165fa/)休載のつなぎのつもりで書き始めたのが始まりでした。
本当は話のネタなかったのですが←
機会を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、作者からみんなへのメッセジをどぞ
作者「みんな、見てくれてありがとう。ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
作者「いやーありがと! 私のかわいさは二十分に伝わったかな?」
作者「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」
作者「見てくれありがとな! 正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」
作者「・・・ありがと」ファサ
では、
作者、作者、作者、作者、作者、俺「皆さんありがとうございました!」
終
作者、作者、作者、作者、作者「って、なんで俺くんが!?改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり
いや、割とうまくかけたかなーと思ったんすけど、これで書籍化狙えるなーとか思ったんすけど、残念ながらそんなことはなかったようでした。
なんででしょうねー(オフ会ゼロ人)。
多分このまま埋もれちゃう小説なので、完結記念にレビューや評価等お願いします。作者のアレが捗ります。
あと、↓広告の下に姉妹作のリンクがありますので、そちらもぜひご覧ください! 本作関連の小ネタを仕込んでおいたので、より楽しんで頂けると思います!




