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おじさんという生き物が異世界に転生し若返って無双するキモい話  作者: 埜上 純
第七章 千年王国交差編

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222/232

第222話 面倒な予感

 ====================

 日本卍会が株式会社異世界転移に宣戦布告をしました。

 日本卍会がパンケーキ戦線に宣戦布告をしました。

 日本卍会が日本人ですが何か?に宣戦布告をしました。

 日本卍会が転生しなかった件に宣戦布告をしました。

 日本卍会がこの世界にはチートがない問題に宣戦布告をしました。

 ====================


 そんな世界ログが流れた翌朝、シュンタがナツキとトモハルを連れて、ミズトの部屋を訪れていた。

 改まって三人と話すのは、救出した日以来だった。


「朝から悪いね」


「おはようございます。どうぞ中へ」

 ミズトはシュンタに答えると、神妙な雰囲気を読み取り、三人を室内に通して椅子をすすめた。


「降臨の日の話題は大変なことになってるね」


「降臨の日ですか?」


「うん。知らない?」


「はい」


「はは、張本人が知らないとは、さすがミズト君!」

 シュンタは楽しそうに言うと、ミズトが『グレイガント大回廊』を消滅させた影響を説明した。


「そんなことになっているのですね……」


【あの日は、世界中の宗教で神が降臨した特別な日として崇められ、教義にも加えられています】


(……)

 エデンが余計な補足を入れた。


「ところで、昨夜のログは見たかい?」

 シュンタがマジメな顔で言った。


「はい、日本卍会の件ですね」

(やっぱりそっちが本題だろうな)


 本当は朝から訪問者なんて面倒なのだが、シュンタたちの気持ちを考えると、とてもそんな態度は見せられないので、ミズトは親身な態度で答えた。


「うん、まさかあんな目に遭っておいて、日本卍会がまだ懲りずにクラン戦を仕掛けるとはね」


「おっしゃる通りです。ジンではなく違う人物にマスターが変わったりしたのでしょうか」


「いや、俺らは日本卍会のクラン掲示板が見えるから分かるけど、クラマスは変わってないし、勢力を広げようとしているのはジンだよ。ランクを上げようと必死みたい」

 シュンタたちの所属は、未だに『日本卍会』のままだった。


(好きに抜けられるわけじゃないって話だったな……)

 クランから脱退するには、所属クランマスターの承認、クランの解散、他クランへの移籍、のどれかが必要だった。


「シュンタさんたちは、他のクランに移籍はしないのですか?」


「ん~、それも考えたけど、移籍先のクランに迷惑掛かるかもしれないし、あいつらの動向が分かるから、とりあえずはいいかなって」


「そうですか……」


 そうは言うものの、酷い目に遭わされたクランに所属したままなのは、本当は嫌なんじゃないかと思う。

 だからと言ってミズトにできそうなことは思いつかないので、それ以上は何も言わないことにした。


「でも――――」

 シュンタが表情を崩して話を続けた。

「もし、ミズト君がクランを結成するようなことがあれば、俺らを入れてくれないかな? ミズト君のクランならぜひ入れてもらいたい!」


「入る! 入る!」

「俺も頼む」

 シュンタの提案に他の二人も乗っかった。


「そ、そういうことがあれば……」

 クランを結成するつもりなど毛頭ないが、無下に拒絶もできず、ミズトは濁すように言った。

 少なくとも、三人の所属がこのままでいいとは、ミズトも思っていなかった。


「はは、約束だよ! で、朝から来た用件なんだけど」


(…………日本卍会の件じゃないんかい)


「昨日、ウィルさんと会った?」


「ウィルさんと? いえ、ウィルさんとはあれから会ってないですね」

 ミズトがシュンタたちを『日本卍会』から救出してから半月ほどが経っていた。

 その間、たまたまタイミングがずれたのか、タクマの店でもウィルと会ったことはなかった。


「そっか。実は昨夜、タクマさんの店でウィルさんと会って、ミズト君を探してたんだよね。ミズト君に相談したいことがあるから、今日の昼にでももう一度来るみたい。それを伝えようと思ってね」


「私に相談……?」

 面倒な予感しかしなかった。


「じゃあ、伝えたから。ウィルさんはあんなになっちゃったから、きっと大変なんだろうね!」

 シュンタは席を立つと、そう言ってから部屋を出ていった。

 ナツキとトモハルもシュンタに続くが、ナツキは足元にクロを見つけると、抱き上げてキスをしてから部屋を出た。


「クゥゥゥン……」


(ウィルがあんなになっちゃった?)

 ミズトは、クロの切なそうな鳴き声を耳にしながら、シュンタの言葉を考えた。


【ミズトさんはお気づきになっていませんが、後程ウィルさんとお会いすれば分かります】

 エデンがミズトの疑問に答えた。


(ん~…………)

 相談事には気が進まないが、シュンタたちに言われて無視もできない。どちらにしても昼はタクマの店に行くので、ミズトに選択の余地はなかった。

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― 新着の感想 ―
あの時ウィルとパーティ組んでたのかな ならウィルはレベルカンストした? それとも莫大な経験値でカンストの壁超えた?
卍会が反省してなかった件。 ウィルの件も含めてどうなるのか、展開が楽しみです。
クラン結成の条件って、そこそこ大変だった記憶が! おじさんが若者まとめようとするとアホになる例をすでに見ちゃったミズトは絶対やりたくなさそう笑
2026/01/26 00:32 退会済み
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