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可惜夜(あたらよ)に君を想う  作者: ウエハース
第一章 一ノ瀬遥と愉快な仲間たち
15/78

恥ずかしすぎて死にそうです

『蒼野どこよ』

『駅前のカフェの中』

『これからパフェじゃねぇのかよ』

『別腹よ別腹』

『思考がデブのそれ』

『うわノンデリすぎるでしょ』

『お前に割けるデリカシーは無い』

『酷』

『着いたぞ』

『へーい』

…………来ねぇ。何してんだアイツ。

『まだ?』

『カフェのどの辺にいる?』

『え?』

『見当たらないんだけど』

あ、そうか俺今日バイト終わりにそのまま来たから見た目いつもと違うんだわ。こっちから行くかぁ。

「おい蒼野、ここだよここ。」

「……どちら様?」

「一ノ瀬遥。」

「えええええええええええええええ!?」

「うるさい。」

「いや、え!?どう…なん!?」

「落ち着け落ち着け。」

「ど、どういうこと!?」

「別にただオシャレしてるだけだっての。」

「バイト終わりなんじゃ?」

「バイトがモデルなんだよ俺。」

「バイトがモデル!?」

「バイトというか仕事かなぁ。」

「仕事!?」

「うん仕事。」

「いつから!?」

「うーん小6とか?」

「長っ!」

「はいはいそれじゃさっさと行くぞ。予約してんだろ。」

「あっ、ちょっと待ってよ!」





さてと、店に着いたわけだが……もう既に嫌。外見がモロそういうお店。看板には『本店はカップル専用です♡』って書いてあるし。

「あのー蒼野さん?本当にここ入るの?」

「………………」

「蒼野?」

「ひゃ、ひゃい!」

顔真っ赤じゃねぇか。やめろこっちまでさらに意識するだろうが!

「さ、誘ったのお前なのに顔真っ赤にしてんじゃねぇよ!」

「だ、だって!こんなあからさまなお店だとは思ってなくて!」

「事前調査……」

「うっ……すみません。」

「……よし、行くぞ。」

「お、OK。行こう。」

「いらっしゃいませ〜。」

「予約してた蒼野です。」

「蒼野様ですね。はい確かにご予約されております。では入る前にチェックをさせていただきます。」

「俺たちは何をすれば?」

「恋人繋ぎとハグですね。」

「「……マジすか。」」

「マジです。」

無理ですけど?恋人繋ぎとハグ?なんで2つもあんだよ!絶対片方だけでいいじゃん!ほら見ろよ!蒼野なんか今まで見たことないほど顔真っ赤にしてるぞ!

「そして、私達はお客様の言うことをを100%信じております。」

「「………………」」




しばらくして、お店のとある席に顔を真っ赤にして伏せてる2人組が1つ。

「もう無理……」

「お嫁に行けない……」

「貸1な。」

「甘んじて受け入れます……」

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