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魔剣使いの最凶冥王―ワールドアブソリュート―  作者: 神薙リンシア
第4章 学園対抗競技祭〈フェネクス〉編
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第37話 再会

これから原稿をためて一気に放出するという感じの事をやっていきマウス


では本編をお楽しみください!


はい。結論から言おう。あの雲海はドリームではなくリアルだったと・・・って


「なんでや!!!」

様々な思いを込めた声が大空に響いた。そんな俺を菜々は軽く引いたような目で見ていたのを俺は見逃さなかった。


「おい、菜々、普通病室出て目の前に雲海が広がってたら誰でも驚くぞ?」

少々『威圧』を込めた声でそう菜々に言うと菜々は苦笑いをする。


「ったく・・・」

何となくこの会話を終わらせてしまう。何故だろうか、起きてからずっと俺の第六感が菜々を危険だと脳に警報を鳴らしている。なんなんだよ、折角菜々といるんだ、今日くらいのんびりしてもいいじゃないか・・・。ふとそう思ってしまう。


「あれ?俺数日前まで神殿の中の病室にいると思ったんだが」

外へ出てからの違和感を今突き止めた。


「勿論、ここは神殿で間違いはないよ」

そう言って俺の後方――出てきた病室の方――を指さした。俺は頭上にハテナを浮かべながらも後方へ振り返った。俺は絶句した。俺が出てきたと思われる病室の扉はなく、そこにはコケや雑草に覆われた元は大理石で出来ていたであろう古くボロボロの神殿が一つ、ポツンと建物全体の大きさより気配の大きさが釣り合っていない物が建っていた。


「なんだよ・・これ・・」

明らかにユーリディアの神殿と違う雰囲気の神殿に何かを感じながらも菜々にそう問う。


「ここは最果ての神殿。大昔災厄の女神が祀られていた神殿」

まるで見てきたように喋る菜々を奇怪そうに見つめた。


「お前、一体・・?」

ほぼ無意識に近い状態で菜々に問うた。俺の問いに菜々は口角を上げ、先程の菜々の声ではなく、人とは思えない程不気味な声で答えた。


「私は菜々。夏井菜々。それ以上でもそれ以下でもない」

そう答え背景と同化するかの様に消えていった。


「お、おい!!」

俺は菜々を寸前で捕まえようと手を伸ばすが、惜しくも菜々には数センチ届かず、虚空を掴む。


「くっそ・・!」

菜々の様子が違うことも今まで気付かなかった自分に腹を立てた。それと同時に喪失感が俺を襲った。妹を――否。妹と呼んでいた何かを失ったために――。



あの後俺は空に浮かぶ神殿からスカイダイビングし、地上にあった闘技場のような施設のど真ん中に着地した。そこは今すぐにでも試合を始めるような雰囲気だったが俺が空から降ってきたためか皆あり得ないものを見たかのような顔で突っ立っていた。俺は何事もなかったかのように入場口から闘技場を後にした。俺は喪失感でいっぱいいっぱいだったためか、不自然に俺を見る男がいたことに気が付かなかった。



 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


やつれた顔を晒しながらも半壊している校舎を見上げた。校舎は未だ完璧には修復されてはおらず、所々に焦げ跡やヒビが入っているのがわかる。


「そこにいるのはフウマくんかな?」

訊いたことのある声に俺は顔を声の人物の方へと向けた。


「・・・リディアさん」

「リディアと呼び捨てでもいいよ」

「で、何で此処にいるんですかリディアさ「リディアでいいわよ?」・・リディアさ「リディアで!・・いいわよ?」・・」

何故か俺を威圧してまで呼び捨てを要求する先輩に俺は恐怖を覚えたのだった。


「はぁ、で、“リディア先輩”は何故此処にいるんですか?」

俺は先輩という単語を強調して訊いた。先輩は何処か不機嫌になりながらも答えてくれた。


「・・・学園長が現場監督に私を選んだのよ。『何故私に任命したんですか?』って訊いたら『貴女が適任なのよ』って。それ以外は」何も話そうとしないのよ」

後半は何か愚痴っぽくなっていたが、何となくわかった。


「多分他の人を探すのが面倒で何となく目に留まった先輩に全てぶん投げたんだと思います」

先輩に推測であろうが絶対当たっていると思われる考えを正直にいうと先輩は口の中で外に音を漏らさないようにして舌打ちをしたのを俺の耳は聞き逃さなかった。俺は聞いてはいけなかったなと苦笑した。俺が苦笑しているのを見たせいか先輩は首を傾げた。


「どうかしたの?」

先程の舌打ちが嘘のように純粋そうな顔で俺に訊いてきた。・・・何か嫌な予感がするので正直には言わないことにしよう。


「いや、何でもないです」

そう答えると「そう・・」と言って校舎の方へと歩いて行った。いや、うん。怖いわ。俺はもう先輩に逆らうまいと心に誓った。


「・・・さて、どうしたもんかな・・」

そう零し暫し考えることにした。


「夏井くん?」

何か月前に転移し一人だけ見つからなかった――否。見つけられなかった人物がいた。その人物の声は見事なロリボイスであり、身体つきも最早小学生と呼ばれたことがあり、実年齢二十三歳という所謂合法ロリと密かに裏で人気に火が付き、裏人気ランキングでは二位という好成績を収めた我らが担任先生――裕美ちゃん先生なのだッ!!!

って・・え・・・・・?


「裕美ちゃん!!?」

俺は即座に振り向き姿を確認する。そこには懐かしき裕美ちゃん先生の姿が――なかった。


「え・・・?誰?」

そんな失望したような言葉が俺の口からこぼれた。視界の中央にいたのは肌は雪のように白く、セミロングのボサボサな黒髪にやつれているが見事に整った顔、そして首元には独特な奴隷紋、薄いTシャツ一枚――だが転移前のあの合法ロリと呼ばれた体型ではなく、正に『ボン、キュッ、ボン』といったような女性がいた。


「わ、私ですよ!担任の五十嵐(いがらし)裕美(ゆみ)ですってば!」

大きな声で俺に呼び掛ける女性は周囲の視線を集め何か恥ずかしそうにTシャツを下へ引っ張り、太腿をもじもじと擦る姿は妙に色っぽい。そんな雰囲気を吹き飛ばすような怒号が学園前の広場に響いた。


「おい奴隷!!俺様を待たせてんじゃねぇ!!!」

突然現れた男は女性の手首に付いた板に繋がれた鎖を引っ張った。女性は此方を向いていた為に突然引っ張られた腕に反応できず躓いて倒れた。鎖を引っ張った男は舌打ちを一つし、倒れた女性の前まで来るとその傷一つ付いていなかった手を踏みつけようと右足を上げたところで上げていた右足が足の付け根から消失していた――否。斬り刻まれていた。


「んあ・・?」「え・・?」「は・・?」

俺は『エクスカリバー』を肩に担ぎ、背中から落ちた男に気だるげな目を向けて言い放った。


「女に手を上げる奴を俺は人間だとは思わない」

明らかに怒気を孕んだ言葉に男は身体を震わせた。


「そ、そいつは俺の奴隷だ!俺の所有物だ!手を出そうが出さまいが、所有者の自由だろうが!」

ガタガタと身体を震わせながら言った。


「んじゃあ交渉で行こう。その足を治す代わりにこの奴隷を俺に譲渡しろ」

男はその言葉に目を見開いた。男が口を開こうとしたが俺ははそいつの言葉に被せる。


「教会なんかで治してもらえるとか思うなよ?お前の足は細切れにしたから戻せんよ」

男はがっくりと項垂れた。そこに俺は声をかける。


「で?どうする?やるのかやらないか?」

「・・・た」

「んー?」

「・・・・・・・った」

「大きな声で?」

「分かった!やればいいんだろうやれば!」

男の足からはとめどなく血が流れ落ちている。早く決断せねば殺される。とでも判断したのだろう、簡単に折れてくれた。俺は気だるげに開いた目を閉じて男の足の時間を戻した。すると周囲に散らばっていた肉片が早戻しのように男の足に戻ってゆき、元に戻った。男はその光景を見ると失神してしまった。俺は振り向き、まだ固まっている女性に視線を向けると腰が抜けたのかヘナヘナと崩れ落ちてしまった。


「大丈夫ですか?」

そう俺が女性に手を出すと女性はいきなり俺に抱き着いてきた。


「王子様」

と俺の耳元で言い、気を失った。野次馬は俺が足を切り刻んだ時にいなくなったんだろう。周囲にはもう既にいなくなっていた。俺は女性を俗にいうお姫様抱っこをし彼女を呼んだ。


「ツクヨミ」

刹那、俺の隣に忽然とメイド服を着た人物が現れた。


「ツクヨミ、あの男の素性を調べてこい」

どこか苛立ちながらもツクヨミに命令した。ツクヨミは俺が苛立っているのを察してか一礼して消えた。


「あー、久々に七神刀流使ったなぁ・・・」

俺は背中に背負っているエクスカリバーをストレージに押し込みながらふと呟いた。


「・・・で、この人どうしようかな」

腕の中でスヤスヤと眠る女性を一瞥し深い溜息を吐いた。


 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


俺は女性をベッドに寝かせ、肩を回す。疲労していたことを知らせるようにバキバキと鳴った。


「ったく。どうして自分のベッドなんかに他人、尚且つ異性を乗せなきゃならんのだ・・・」

借りた宿の一室で愚痴を吐く。先程部屋を借りる時には人攫いかなんかに間違えられ自警団に通報しかけられたのだ。あの時は必死に説得してわかってもらえたがもしも説得が出来なかったらこの町を吹き飛ばしていただろう。


「はぁ・・・買い物にでも行くか」

アイテムボックスから地球で使っていた財布――に似せた物を取り出し、そこにストレージから取り出した金貨や銀貨を詰め込みポケットに入れた。


「あ、メモ書きでも残しとくかな」

俺はアイテムボックスから紙とペンを取り出し、此方の世界の文字で書いた。そして机の上に置き、扉を開き外に出た――。



さて、誰がこの再開を予想したでしょうか!しかもプロローグの最後にほんの四行のみ登場していた担任の先生でございます


ユーリディア「はいはーい!久々のユーリディアさんですよー!というか原作者さんよ」


な、なんだ・・?


ユーリディア「貴方また新しいゲーム始めたんですって?」


あっ・・・・・


ユーリディア「小説を放っておいてゲームをするとは・・・いい御身分ですねぇ?」


えっと・・・あの・・ちょっとフィギュアでも取りに


ユーリディア「しかも私とのデート回なんて一切書いてないじゃないですか。というか昨日自分のを見返してそんなことも言ったっけ?、と言ってたのは訊いてないとでも思ったんです?」


ぎゃああああああああ!!!







ユーリディア「と、いうことで次回!『番外編 フウマのデート(ユーリディア編)』とさせていただきます。よしなに」

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