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魔剣使いの最凶冥王―ワールドアブソリュート―  作者: 神薙リンシア
第3章 魔道学園編
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第21話 模擬戦

パンパカパーン!



本編をどうぞ!


俺は今体育館に居る。何故か。

それは模擬戦をやる為らしいのだが一つおかしいところがある。

それは今クラスメイト全員に追いかけられている。

一つだけ言わせてほしい。


「どうしてこうなった!!」

俺はさっきのリンシア先生の言葉を思い出し、歯軋りしたのだった。



 ☆ ☆ ☆



「今日は殺しあ・・コホン。模擬戦をやってもらう」

咳払いを入れ説明する。


っておい今殺し合いって言いかけなかったか?


俺の心の中の問いは先生へと届くはずもなく。


「んじゃ、これからお前らにはナツイを攻撃してもらう。ナツイは一撃でも当たったら負けで宿題を倍だ。よし始め!」

その先生の開始の合図がかかった瞬間一斉に俺へと襲い掛かる。

俺はそれを全て寸のところで避けている。

無駄な体力を消耗させない為だ。

背後から物凄い殺気を叩きつけられ思わずアイテムボックスから『宝剣ファーヴニル』を抜刀した状態で取り出し、背後から迫る鈍い金色の剣を受け止める。

その衝撃で襲い掛かってきたクラスメイト達は吹き飛ばされ、壁や黒板に体を打ち付けることとなった。


「おーおー、奈々ちゃんは容赦が無くなったな~」

俺は振り向かずそう声を掛ける。


「いえいえ、勝手に飛び出したお兄様を探していたらこうなっただけですわ」

負けじとそう返す奈々。

言い方が変わっているのは気のせいだと思いたい。

俺は振り向きざまに『ファーヴニル』で斬りつけるが剣で防がれてしまう。


「おいおい奈々ちゃん、何処でそんな剣術習ったの、お兄ちゃんに教えなさい」

俺は高速で剣を振るうと全て防がれ、あろうことか反撃される。

だが攻撃を受ける様なヘマはしない。


「師匠の事は誰にも話すなと言われていまして、ねっ!」

俺の最後の一撃は弾かれ、奈々の渾身の一撃が俺の胸めがけて放たれる。

俺はそれを弾かれたばかりの剣を目に見えないスピードで胸元に戻し、奈々の一撃をガードする。

その瞬間奈々が叫んだ。


「今です!!」

奈々が叫ぶと、左右から矢が飛んでくる。

俺は舌打ちをする。


「切り札一枚切るか・・」

そう呟くと口笛を吹いた。

その瞬間俺に向かって飛んで来た矢が全て真っ二つになり、一振りの刀を携えた一人のメイドが俺の真横に現れる。

その光景にクラスメイト、妹すらフリーズする。


「マスター、緊急事態ですか?」

メイドが喋りだす。


「ああ、ある意味そうだな」

余裕の表情でメイドの問いに答える。


「あら、食材調達の時間です。マスター、失礼します」

メイド俺に一礼すると元々そこに居なかったかの様に消える。


「ああ、ありがとうツクヨミ」

俺はツクヨミの居た場所に感謝の礼を伝えると、奈々の剣を弾き、『縮地』を使い教室の扉の位置に一瞬で移動しする。


「逃げろぉ~」

俺は『ファーヴニル』を『アイテムボックス』に入れ、ル○ン走りで逃げる。

それを見たクラスメイトは廊下へ飛び出し、俺を追ってくる。

傍から見ればル○ン走りで廊下を駆け抜ける少年とそれを追う武器を持った少年少女達、まさにカオスである。

俺は必死に飛んでくる鉛の玉や矢を避け、全力疾走とはいかないがそれなりにスピードを出しているにも拘らずついてくるクラスメイト。

最早それはゾンビ映画のワンシーンの様になっている。

俺は希望(体育館)に向かって走る。



 ☆ ☆ ☆



「怖え・・クラスメイト怖え・・・」

俺はくだらない事を言いながら体育館の中央の魔法陣に向け走っていた。

一度(ひとたび)後ろを振り向くと般若の様な形相で俺に迫ってきているクラスメイト達がフェードインする。

遂に俺は魔法陣に辿り着き、慌てて魔法陣に魔力を送る、すると魔法陣が光り、消える。

消えた魔法陣の代わりに体育館中央にホログラムウィンドウが現れ、体育館の中央に四角形の光りの壁が生成せれる。

そしてホログラムには<PrayTheFight>と表示された。

その下には<フウマvsアヴィス>と表示されており、クラスメイトの一人が光りの壁を通り抜けてきた。


「あんたがアヴィスか、よろしく」

俺が手を出すとアヴィスは笑顔になり手を握る。


「ああ、フウマよろしくな」

握手をすると、お互い十分(じゅうぶん)離れ、アヴィスは剣を抜剣(ばっけん)する。

対して俺は自作の銘無しの刀を取り出し、中腰になり、左親指で鍔を少々押し上げ右手を柄に添える。

そう、添えるだけで良いのだ。


「なあ、本当にそれ抜かなくて良いのか?」

アヴィスは確認をする。

その確認の答えとしては――。


「ああ、これで良い」

俺は右手から力を抜くと、そう答える。

するとアヴィスは目を瞑り、一呼吸置いてから真剣な顔つきに変化した。


なるほど、こいつは確かに逸材だな。だが足りない、あと一つだけ、致命的な何かがな。


俺は深呼吸をするともっと姿勢を低くする。

するとノイズの混じった機械的な女性の声が聞こえてきた。


『これより<フウマvsアヴィス>の試合を開始します。3・・2・・・1・・Fight!』

開始の合図が掛った瞬間アヴィスは剣を水平に構え、全力疾走で俺へ向かって走ってくる。

が、俺は動かない。


あと5メートル

アヴィスの持っている剣に赤い何かの紋章が現れる。

4メートル

剣の紋章から赤い、例えるなら血管の様な細い線が剣全体に広がる。

3メートル

紋章が更に赤く輝くと剣身が黒くなる。

2メートル

黒くなると赤いオーラを剣が纏う。

1メートル


攻撃範囲内に入った・・。


俺は刀に少量の“神気”を纏わせアヴィスが剣を俺に突き刺すその刹那――アヴィスの剣が真っ二つになり、アヴィスが倒れる。

俺はそのまま抜刀した刀を納刀するとアイテムボックスに収納する。


「おー、怖かった怖かった当たるかと思った」

額に溜まった汗を袖で拭いながらそう呟いた。

するとリンシア先生が話し掛けてきた。


「おうナツイ、流石だな」

リンシア先生が肩に手を置く瞬間ゾワリと何かを感じ、防御魔法を展開する。

すると防御魔法にヒビが入り、何かを弾く。


「おや、やはり防がれてしまったか」

ケラケラと笑うリンシア先生の背後から迫ってきている般若から俺は逃げた。

何故だろうか、巻き込まれるような予感がした。

その予感は的中した、前に黒い魔法陣が出来た瞬間魔法陣の中から腕がニュっと出て来たかと思うと俺の制服が引っ張られ、魔法陣の中に引っ張り込まれる。

そして魔法陣の中には先程の手の少女とリンシア先生が居た。

俺は驚き振り向くと黒い魔法陣が消えていくところだった。


「さて、先生に喧嘩を売った生徒とは貴方ですね?」



・・・・・・・は?



リンシア「オッスオッスリンシアだ」


風紀委員長「どうもみなさん。新キャラの風紀委員長です」


リンシア「風紀委員長いつ出て来たの?」


風紀委員長「最後ですよ!さ・い・ご!!」


リンシア「あはは、ごめんなさい」


風紀委員長「では〆ますよ」


リンシア「はい。次回!『生徒会』」


風紀委員長「私の名前もわかりますよ」


風紀委員長&リンシア「死神!」


ブクマ、評価有難う御座います

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