番外編 混沌としたバレンタインデー
短いです。
あ、因みにユーリディアの胸はFカップです(笑)デカいですよね。
誤字脱字等がありましたら報告していただけると有り難いです。
今日はイケメンが得する日、バレンタインデー。
そして、クリスマスに続いて非リアがリア充に爆発して欲しいと願う日でもある。これは異世界人のバレンタインで起こった修羅場な物語・・・(笑)。
「楓真くん楓真くん!」
何処かで聞いた声が聞こえ、目が覚める。重い瞼を開くと、ユキノの顔が視界いっぱいに広がっていた。きっと馬乗りになっているのだろう、腹辺りに重さを感じる。
「あ、やっと起きた」
ユキノは頬を膨らませ、如何にも怒ってますといった顔だ。
ふむ、悪戯してやろうか
遠退いて行くユキノの顔に手を伸ばし、逃げられない様に押さえると、キスをする。
「おはようユキノ」
笑顔で言うと、ユキノは顔を真っ赤にする。
もういいかげん慣れたら良いのに
俺はユキノを抱き締めると、上体を起こす。ユキノはあわあわ言っているが気にしない。
「よし、下行こうか」
ユキノをお姫様抱っこし、階段を下りると、騒がしい声が聞こえてくる。
「おはよ」
リビングの戸を開け、皆に言う。
「おはよう御座いますお兄様」
「おはよう楓真くん」
「おはよ~」
「おはよう御座います主様」
今は地球の俺が買った家で菜々、希美、まな板女神、ユリ、そして、ユキノと暮らしてます。
「さ、飯食うか!」
俺はユキノを下ろし、創造魔法を使い、サンドイッチを六人分テーブルの上に創る。
「「「「「「いただきます!」」」」」」
皆で食べるご飯は美味しかった、とだけ言っておこう。
☆ ☆ ☆
「ふう、散歩でも――」
と、座っていたソファーから散歩に行くため立とうとすると。
「楓真くん!」
呼ばれたので、呼ばれた方向を向くと、皆が仁王立ちしていた・・。しかも物凄く怒った様な顔をして。
「え・・・?」
俺の口からそんな声が漏れた。
「正座しなさい」
ユキノが俺に対して命令口調になった。
あ、これアカンヤツや・・・・。
そう思うと、すぐさま正座する。
「これから問う質問に正直に答えなさい」
ユキノの顔が更に怖くなった。拒否、黙秘は使えない、使ったところで更に状況が悪くなるだけだ。なので素直に答える以外の選択肢が無い。
「は、はい」
「何故今日がバレンタインだって教えてくれなかったの?」
菜々は一歩前に出ると、真っ黒な笑顔を浮かべ、今日が修羅場という現実を突き付けて来た。
「い、いえ、知りませ――」
ガチャッという銃をリロードする音が聞こえてきたので顔を上げると、ショットガンを構えた希美がそこに居た。
「もう一度問います、何故教えてくれなかったの?」
次は殺気が込められており、もう殺されてもおかしくない程の殺気だ。
「・・・・教えるととんでもない物が出てきそうだったので・・」
実は皆に一度料理を作ってもらったのだが、全部味がおかしく、楓真は倒れたのだ。それからは一度も作らせていない。
「じゃあ、皆で作ったチョコ、食べてね」
物語だと語尾にハートが付いていただろう。
すると、まな板女神が台所からもう何処からどう見てもダークマターにしか見えない物が運ばれて来た。
「さ、食べてみてください」
そう言い、ダークマターを差し出して来る。
「『縮地』!」
スキルを使い、逃げ出そうとすると・・
「『フラッシュバインド』」
まな板女神が放った魔法に捕まる。両足、両腕を縛られ、転倒する。そしてそこにダークマターを突き付けられる。
「さあ、さあ!さあさあ!」
とダークマターを近づけられる。
やめて!死んじゃう!それ以上近寄るなぁぁぁ!
「GO!」
その掛け声と共にダークマターを口に入れられる。
苦い味を感じた時にはもう意識が遠退いて行った・・・最後に感じたのは鉄の味だった。
その後、聞いた話によると、血を吐いて倒れたそうだ・・・
チョコって怖いな・・・・・。
どうも、書き終えた直後に鼻血が出たKomeijiです(笑)
えー、鼻血の件は置いといて、バレンタイン番外編を作ってみました!
マジでバレンタインとか無くなれば・・・。
という事で、Komeijiでした!