──*──*──*── 正門前
守護衛士のマオ・ユーグナルが≪ レドアンカの都 ≫を出て旅立つ日は、マオとセロフィートの旅立ちを祝福するかのように晴々としていた。
正門前には、マーフィ,ラオインダ,アルソリュンド,アンジェリスン,セレンディエタの5名が見送りに来てくれていた。
マオは荷物が沢山入るマジック法ほうバッグの鞄かばんを肩かたに掛かけている。
マオの為ためにとアルソリュンドが用よう意いしてくれた便べん利りなマジ魔まック法ほうバッグの鞄かばんで、かなり高こう額がくな品しなだ。
アンジェリスンは新あらたに刀とう剣けんの手て入いれセットを用よう意いしており、アンジェリスンの両りょう親しん,兄あに達たちが厳げん選せんした拘こだわりの品しな々じなが入はいっている。
セレンディエタは少すこしでも路ろ銀ぎんの足たしになればと、貴き重ちょうな竜りゅうドラゴンの鱗うろこが沢たく山さん入はいった布ぬの袋ぶくろを用よう意いしていた。
ラオインダは紅こう茶ちゃが好すきで紅こう茶ちゃに詳くわしいセロフィートの為ために数すう種しゅ類るいの紅こう茶ちゃ葉ばを用よう意いしていた。
何どれも旅たび先さきで入にゅう手しゅすれるのが困こん難なんな高こう級きゅうな紅こう茶ちゃ葉ばばかりで、ラオインダは相そう当とう奮ふん発ぱつしたようだ。
実じっ弟ていのように可か愛わいがっていたマオの保ほ護ご者しゃを自じ分ぶん達たちの代かわりに引ひき受うけてもらうのだから、感かん謝しゃの気き持もちも入はいっているのだろう。
マオは剣けん術じゅつの弟で子しでもある為ため、マオにも扱あつかえる双そう剣けんを用よう意いしていた。
刃はの長ながさが指ゆび先さきから肘ひじ辺あたり迄まである双そう剣けんだ。
マーフィはマオに長なが旅たびに適てきした衣い服ふく一いっ式しきを用よう意いしていた。
マオはマーフィが用よう意いしてくれた衣い服ふくを着きており、フード付つきのマントも羽は織おっていた。
セレンディエタ
「 ──マオ、これ。
何なにが起おこるか分わからないから、持もって行いってよ。
少すくないけど、路ろ銀ぎんの足たしにしてほしいんだ 」
マオ
「 セディ、有あり難がとう!
何なにが入はいってるんだ? 」
セレンディエタから受うけ取とった布ぬの袋ぶくろはズッシリしている。
セレンディエタ
「 竜りゅうドラゴン達たちからの餞せん別べつだよ。
竜りゅうドラゴンの鱗うろこが入はいってる 」
マオ
「 竜りゅうドラゴンの鱗うろこ?!
でも、それって…すっごく貴き重ちょうなんじゃ……。
態わざ々わざ竜りゅうドラゴンから剥はがした……のか?? 」
セレンディエタ
「 あははっ、違ちがうよ。
竜りゅうドラゴンが自じ分ぶん達たちで鱗うろこを集あつめたんだよ。
何なんでか分わからないけど……、 “ 渡わたして来こい ” って竜りゅう舎しゃから追おい出だされたんだ。
“ 渡わたせる迄まで帰かえって来くるな! ” って竜りゅうドラゴン達たちに大だい合がっ唱しょうされて大たい変へんだったよ… 」
マオ
「 そ、そうなんだ…。
有あり難がとな、セディ 」
セロフィート
「 セディさん、竜りゅうドラゴンさん達たちにも『 有あり難がとう御ご座ざいます 』と伝つたえてください 」
セレンディエタ
「 そのつもりだよ。
受うけ取とってもらえて良よかった(////)」
セロフィート
「 竜りゅうドラゴンの鱗うろこは稀き少しょうですから、本ほん当とうに困こまった時ときに使つかわせていただきましょう 」
マオ
「 そうだな。
大だい事じに使つかわせてもらおう。
マジ魔まック法ほうバッグの鞄かばんに入いれとくよ 」
マオは竜りゅうドラゴンの鱗うろこの入はいった布ぬの袋ぶくろをマジ魔まック法ほうバッグの鞄かばんの中なかへ入いれる。
セレンディエタ
「 セロさん、僕ぼくの分ぶん迄までマオの事こと、宜よろしくお願ねがいしますね 」
セロフィート
「 はい。
お願ねがいされました 」
アンジェリスン
「 マオ──、これは俺オレの家か族ぞくからだよ。
刀とう剣けんの手て入いれセット。
予よ備びに持もって行いけって。
セロさんの故こ郷きょうの方ほうに刀とう剣けん屋やがあるか分わからないからな 」
マオ
「 有あり難がとな、アンリ! 」
アンジェリスン
「 後あと──、便べん利りナイフセットも用よう意いした。
兄あに貴き達たちからの餞せん別べつな 」
マオ
「 ナイフのセットなんて貰もらっていいの?
こんな立りっ派ぱな…… 」
アンジェリスン
「 其そ処こは気きにすんなー。
兄あに貴き達たちが完かん全ぜんに趣しゅ味みで作つくったナイフだからな。
使つかってやってくれよ 」
マオ
「 有あり難がとう! 」
アンジェリスン
「 セロさんに迷めい惑わく掛かけんなよ。
それと、性しょう悪わる女おんなには騙だまされるな。
マオは御お人ひと好よしだからな。
いいか、女おんなは全ぜん員いん敵てきだと思おもって接せっしろよ!
女おんなを連つれて帰かえって来きたら、絶ぜっ交こうするからな!! 」
マオ
「 えぇ〜〜〜…… 」
アンジェリスン
「 『 えぇ〜〜 』じゃない!! 」