地獄の沙汰も親父しだい
「あのーお母さんのことは分かったけど」
「まさかとは思うけど、獣鬼がお父さんじゃないでしょうね?」
「正解!!」
また当たっちゃったよ
両親を部下にしてるなんて最悪だな
「どうしてお父さんは閻魔さんの下で働いてるの?」
「わしは断ってんけどなどうしても近くで働きたい言うてな置いたってんねん」
「おとんは昔地獄の処刑人やったんや」
「その頃はええ仕事しててな、亡者はおとんを見ると震え上がってたんや」
「おとんもプライドもって仕事したたしな、そんなおとんをかっこええって思てってん」
「いつかおとんを越えたるって思ててん」
「そのお父さんがどうして息子の下で働いてるの?」
「まあ焦りなや、おいおい話していったるさけえ」
「けどなある日親父が夜中にこっそり出て行くのが見えてん」
「いつか越なあかん存在やん、言わば強敵やんだからこっそりついて行ってん」
「そしたらおとんおかまバーで女装しとってん」
親父が女装趣味って・・・
「このことをみんなにバラしたろっかなーって言ったらおとん必死になって黙ててくれって言いよるねん」
「おとんを越えた瞬間や」
いや越えたんじゃなくて限りなく低なっただけだよ
「ほんま笑うでー『現世の罪を償え!!』て言って鉞振り下ろしてる顔が黒山羊の筋肉ムキムキ男がブラジャーつけてんねんで」
「それからやおとんがわしの下で働きたいって言い出したのわ」
バラされないように見張ってるのね
「わし口堅いから心配せんでもええのになー」
いやいや初対面の私に話してるし
「お父さん昔処刑人してたのでしょ?怖くないの?」
「おとん婿養子やしな。おじんの血を引くわしには怒れへんのや」
あの世でもマスオさんは報われないのね・・・




