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幽霊の正体見たり異世界か  作者: 固い六
第二章
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第二十七話 再開!第三回戦!!

筆者はバトルシーンの描写があまり得意ではありません(泣)

「さぁ!坊っちゃんも無事回復し、第三試合の開幕っす!!エリーゼさん、先程坊っちゃんはどうして倒れたっすか?」


「えぇっと、ちょっとした魔力切れを起こしまして...」


「なるほど!流石にあれだけバカスカ魔術を使っていればいくら坊っちゃんでも魔力使い果たしちゃうっすよね!」


「そう言う事です」


「さて!!試合はまだ始まったばかりでお互いに相手の出方を見計らってるっす!」


ラリーの声がやかましく、お互いに集中できてないだけなんだが...まあいいや。


正直今のハンスはかなり手ごわい、さっきまでの俺を痛めつけるためだけに情熱を滾らせていてスキだらけだった彼はもう居なく、俺と真剣に戦いを楽しみたいといった雑念の抜けた彼が居た。


「さっきみたいなミスはしないぞ、アル!」


ハンスが先に動き木刀と木刀を絡ませて俺の動きを制限する。


「確かに、スキが無かった...けど!」


俺は力任せにハンスの剣を跳ね除け、がら空きになったボディーにウォーターボールを撃ち込む。


「無詠唱だろうと!」


ハンスは崩れた体制を無理に動かしバックステップをしてウォーターボールを避ける。だが無理に下がったことで着地に失敗しゴロンを後ろ回りをした。


「どうだ!避けてやったぞ!」


「よくあの体制から逃げれたね」


「俺に同じ手は二度と通用しないぞ!」


「なら初めての手で攻めれば良いんだな?」


そう言うと俺は今日初めて攻めに転じた。


「はやっ!?」


俺は霊力による身体強化でハンスと開いた距離を一気に詰める。


「いつまでも座ってたらただの的だぞ?」


「ちぃっ!」


ハンスは横に転がり俺が振り下ろした剣を間一髪避ける。


「はぁ...はぁ...」


「どうした、もう息切れか?」


「うるさい!ちょっと息を整えているだけだ!」


とは言いつつもハンスは肩で息をしている。すると木刀を片手に持ち替えるとブツブツ呟きながら突っ込んできた。


「我が手に火炎の加護を纏わせ宿敵を焼き尽くす大いなる力となれ《フレイムハンド》!!」


ハンスの手が火に包まれる。そして俺の頭の中にまたもあのビジョンが浮かび上がる。


「っ!?」


俺は思わず身体を縮こませ、ハンスのフレイムハンドをモロに受ける。


「ぐわあああああああ」


「やったぞ!!」


攻撃の当たった部分が焦げて嫌な臭いの放っている。


「(う、また吐き気が...)」


「まだまだ!」


トラウマによってうずくまっている俺にハンスは剣を振ってくるがなんとかそれを避け、体制を立て直す。


「さぁ!ハンス様のフレイムハンドを食らって以降坊っちゃんの勢いが急に落ちたっす!!」


「坊ちゃま...」


「解説のシルヴィアさん、この展開どう見るっすか?」


「あまり予想していなかった展開ですね」


「ほほう、相変わらず辛辣なお言葉っすね、とても従者の言葉とは思えないっす」


「ですから、私はヴィクター様の従者ですので」


「ではエリーゼさんはどう思うっすか?」


「え?あぁ、そうですね。お風呂は好きですよ?」


「そんな話してないっすよ!シャンとして下さいっす!」


「ご、ごめんなさい...」


「どうしたんですか?エリーゼさん」


「いえ、なんでもないです...」


「あぁっと!ハンス様またもやフレイムハンドを使った!!」


その言葉通りハンスの手には真っ赤に燃える炎が灯っていた。


「これで決める!」


迫り来るハンス、迫り来る炎、迫り来る恐怖。


「(怖い、けどいつかは向き合って克服する、だから今は、今この瞬間だけは逃げの一手を使わせてくれ!)」


誰に言うわけでも無く、自分自身に言い訳じみたことを言い聞かせ、俺は目を閉じた。


ドゴーン


大きな衝撃音が鳴り響き辺りを白い霧が包む。


「うわっぷ、なんにも見えないっすよ~」


「坊ちゃま!」


しばらくの沈黙が流れ、だんだんと霧が晴れてくる、そこに立っていたのは...


カンカンカーンッ


「しょ、勝者、アルバート・ウィルホーキンス!!!!」


ゴングの音とファイゼンの声を聞き、勝負が終わったことに安堵して力の抜けた足はカクンと折れて尻餅をつく。


「はぁあああああ、あっぶなかったぁああああ...」


肺にある全ての空気を消費するほどの安堵の声を漏らし、隣で目を回し倒れているハンスの姿を見た。


「お前のフレイムハンドが遠距離に対応した魔術だったら負けてたよ」


誰にも聞こえないような声でそう呟いた。


そして坊っちゃんと大声で呼ぶ声が聞こえた。


「勝者インタビューっす!さっきの霧の中で一体何が行われていたんすか?」


「えぇっと、投げた」


「投げたっすか!?」


「あぁ、お前にもやってやろうか?」


「いや!遠慮しとくっす!」


「そうか、じゃあハンスを部屋まで送ってやってくれ、俺は疲れた...」


「わかりましたっす!!」


相変わらず騒がしいやつだな、かなり無理したからお前の声が頭に響くんだよ。


「坊ちゃま大丈夫ですか?」


「あぁ~、俺はもう動けん!エリーゼ運んで~」


「は~い、承知しました~♪」


エリーゼはものっそい嬉しそうに俺を抱えあげる、お姫様だっこで...


「おい、おい!」


「んっふふ~♡」


聞いてない...もう疲れたし反抗するのも辛い...ほっとこう...


こうして半日に及ぶ勝負は幕を閉じた。


ちなみにさっきやったことは一本背負投である。目を閉じ霊力のソナーを限界まで制度をあげてハンスの姿を捉え、ハンスのフレイムハンドの見よう見まねでウォーターハンドを再現し、フレイムハンドを無理くり掴んで一本背負いをかました。大量の霧はフレイムハンドとウォーターハンドによって生じたものである。霊力のソナーでは人の姿を捉えることは出来ても魔術を感知することは出来ない、最初はただの欠点かと思っていたがこういう点では役に立った、炎が見えなければどうということはないのだ。さっき言った通り、遠距離魔術には全く意味が無いわけだが...


今回最後の方少しゴリ押し気味でしたね。


フレイムハンドは某ガン〇ムファイターのゴッ〇フィンガーよりもK〇Fの草〇京にイメージが強いです。

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