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非日常LIFE ツンデレ!? 

 


 僕には千春が言った発言の意味があまり理解でき

なかった。まぁ人によって好みは違うのだろうけど

この世の中に牛タンが嫌いな人なんて存在するのだ

ろうか?いても数えるくらいだろう。


「なんでだよ普通に美味しいじゃないか」


 当たり前のように僕が答えるが、千春は不思議そ

うな顔のまま僕を見ている。

 

「味の問題じゃないですよ。四季殿は牛タンが牛さんのどこの部位かしってるんですか?」


「ん、舌だろ?」


「そうです。舌です・・舌なんですよ?」


「だからなんだってんだよ」


「よく考えてみてくださいよ四季殿。牛さんの舌が

 自分の口の中に入るんですよ?つまりそれは牛さ

 んとディ・・ディープキスをしてるのと同じなん

 ですよ?。なんてハレンチな、淫らな、ふしだら

 な。まだ私、人とキスした事すらないのにその唇

 と唇が触れ合うという工程をスルーしていきなり

 下を絡めるなんて私にはハードすぎますよ。そん

 なことが平気でできる四季殿は変態です」


 千春はこれだけの長台詞を噛むことなくスラスラ

と早口言葉を言っているかの如く言い放った。そし

て顔を真っ赤にしながらコクンと俯いた。


「そんなこと考えてるお前が一番変態だ。てか全国の牛タン好きの人達と牛達にに謝れ」


 僕は呆れた顔を浮かべながらツッこんだ。


「全国のみ変態の皆さん本当にすいませんでした」


「お前、謝るきないだろ」


「いえ、これが私にできる精一杯の謝罪です。そん

 なことより四季殿、もっとお肉が食べたいです」


 僕は再び呆れた顔を浮かべながらため息をつき、

千春の口元に肉を持っていく。そして千春は小さな

口をできるだけ大きく開きながら肉をほおばる。し

ばらく口をモグモグさせながら味わっている。そし

て満面の笑みを浮かべる。


 「お二人さん達見せつけてくれるね~」


 今のやりとりを見ていた飛鳥さんが僕たちに向か

ってからかうように言ってきた。


「そんなんじゃないですよ」


「そうですよからかわないでください」


 僕と千春は慌てて否定する。


「じゃあ僕も君たちの真似でもしようかな」


 と飛鳥さんはニコッと微笑んで束さんの方に目を

やり目を合わせた。すると束さんは、慌てて飛鳥さ

んから目線を外し俯いた。束さんの顔が俯く寸前を

僕はこの目でしっかりと見ていた。気のせいかもし

れないが束ねさんの顔は赤面しているような、すご

く照れているような、とても恥ずかしそうな顔をし

ていた。そして束さんが俯きながらボソボソと呟い

た。


「べっ・・別に・・わゎ・・私は・・食べせせてな

 んかほしくなんて・・なっ・・ないんだからね」


 うわっツンデレだ!?ツンデレきた~。僕の中で

の束さんはクールというイメージが大きかったのだ

が、まさかツンデレの一面も隠し持っていたとは思

ってもいなかった。てか年上の人に対してこんなこ

と思っちゃいけないんだろうけど、その光景は滅茶

苦茶可愛かった。僕は一人でテンションが上がって

いた。


「あれ束ちゃん僕はまだ何も言ってないよ」


 どうやら飛鳥さんは、さっきの僕たちのやりとり

を羨ましそうに見ていた束さんに気づいていたよう

だった。それを面白がってからかい始めたのだ。多

分、束さんがツンデレっことも知っていたんだろう

。束ねさんは真っ赤にした顔を上げて必死になって

言い訳を始める。


「いっ・・今のは私の寝言よ聞かなかったことにし

 なさい。さもなくばあんたの耳を引きちぎるわよ

 。リアル耳なしホウイチの完成よ。いや違うか正

 確には耳なし龍二君の完成か」


 無機になって言い訳する束さんは相変わらず発言

が怖いもののそれをカバーするくらいにその必死さ

は可愛いいものであった。


「まぁまぁそんなこと言わずにさ。ほらア~ん」


 飛鳥さんは焼けた肉をハシで掴んで、それをタレ

にからめ束さんの口に無理矢理持っていった。



  

 おいおい飛鳥さんあんまり調子に乗らない方が身

のためじゃないですか?あとから何十倍にもなって

仕返しされちゃいますよ。まぁ、もうこの時点で既

に手遅れだったのだが・・・。





































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