夢「?」
あなたは、時々「あの時こうしていたら・・・はぁ、もういっかいあの日がこないかな・・・。」
なんて思った事ありませんか?私は何度もありますが、人生での一秒、一分、一時間、一日、一年・・・
それはすべて”一つの世界で一度きり”のものです。
「花火、きれいだったね。」
「そうだな、明日も、明後日も見れればいいのに。」
「そんなに見たら、見飽きちゃうよ。夏にみれるからいいんだよ?」
「はは、そうだな・・・。」
花火の光がかすかに空に残り、あたりは暗くなりかけたころ、俺と佳奈美は
また明日、学校で。と帰宅路の途中でゆびきりをして別れた。
いつものように、明日がやってくる。そう思っているとき―――俺の通路の真逆の方
佳奈美が歩いて行った道だ、そこに青く、花火の残り火に照らされた車が
走り去っていった。やけに遅く感じた、けど遅くなっていたのは世界で、とっさに振り返ったとき
佳奈美は遠くにいて、俺の声と伸ばす手は車よりも遅かった。
「佳奈美っ―――――!!!」
ギィイイイ、タイヤのこすれる音。
ガシャンッ・・・。鉄と鉄があたる音。
「う、うそだろ・・・?」
あたりにいた大人たちが救急車、警察を呼んだ。俺は目撃者ということで
事情聴取をされ、家に帰らされた。佳奈美は無事なのか?佳奈美は生きているのか?
また学校であえるか?他愛のない会話はできる・・・?
あいたい、あの花火のしたの夏がまた訪れるだけでいい。
いや、その前からでも構わない。頼む、もう一度あの時を――――
「―――――っは?!」
自室のベッドの上で目が覚めた。とっさに俺は窓を開けた、
ほんの少し、かすかに和太鼓や笛の綺麗な音色が風にのって伝わってくる。
間違いない、8月14日だ。二度目の8月14日・・・いや、さっきまでのが夢かもしれない。
そうであってほしい・・・。
「母さん、俺祭り行ってくるから!!!」
「陵、どうしたの?そんなあわてて・・・。」
「なんでもない!」
走って待ち合わせ場所に行く。そこには変わりなく佳奈美がいた。
手を振って走ってくる俺をみてはクスクスわらっていた。安心した、
佳奈美が生きている。よかった・・・。
「ごめん。またせた?」
「うぅん、陵ちゃんそんな慌ててどうしたの?」
「え?あぁ、いや・・・なんでもないよ。それより祭り早く行こうぜ。」
「うん。」
繰り返す行動あれど、その日その時間は一生に一度だけである。
どうもみなさん、夏祭 悲です。
あの日の彼、彼女 恋こがれたとえ君死んでも 時戻るとき来る日あり。
・・・はたして主人公は何を見ているのでしょうか。




