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リリアナの運命を変えれるのは、貴女だけ。

遅くなりましたぁぁ!

ごめんなさいorz

次回はすぐに載せます。

「えー、おほん。2人とも、私の事忘れてなかった?カーリアちゃんは特に私に用事があるんじゃないのん?」


はっ、忘れてた。ヘルメシア様に色々と聞きたいことがあるんだった…

「も、申し訳ありまーー」

「敬語はナシねっ!」

「はい、じゃなかった、うん。」


うん、と言った私を見て満開の笑顔を見せるヘルメシア。凄い…笑顔ひとつで可憐な美少女になったりはたまた妖艶な美女になったり…じゃなかった、またまた脱線しすぎたね。


「えぇと、じゃあ本題に入るね。その、どうしてヘルメシアさ…ヘルメシアは私をこちらの世界に連れて来たの?どうして、私なのーー?」


私はずっと心の中で思っていた疑問をヘルメシアにぶつけた。

わかっていた、とばかりにヘルメシアは頷き、その可憐な唇から言葉を紡ぎ始めた。


その話は私が思っていたよりもずっと、

悲しい話だった。


「我はな、リリアナが産まれるずっと前から既にあの子に仕えると決めていた。あの子のように美しい魔力の波動を持っている娘はそうそうおるまいて。

だがな、あの子の未来を視てみると、あの子が幸せになれるという未来は無かったのじゃ。

それゆえあの子が幸せに歩めるようにとせめてもの慈悲で、あの子の運命を変えることのできる娘を探した。」


そこまで話すとヘルメシアは悲しそうに瞳を伏せ、下を向いた。


「だが、この世界にあの子の運命を変えれるような娘はいなかったのじゃ。彼女もカーリアと違う意味で"特殊"故、平民にも受け入れてもらえず、貴族なぞ、平民を人とは思っておらなんだからな。

そして我は決めたのじゃ。


「異世界から連れてこよう」


と。

何度も迷った。時空を歪めるということは、こちらの世界にもあちらの世界にも負担がゆく。我の魔法も万能ではないからな。「完璧」なんて言葉は存在しない。失敗すれば2つの世界が崩壊してしまう危険もあった。

だが、それでも私は仕えると決めた唯一の未来の召喚主(マスター)の為だけに、時空を歪める決心を固めた。」


そう告げたヘルメシアはグッと上を向き、私の目を見、そしてフッと笑った。


「そして、見つけた。リリアナの運命を変えることのできる娘を。それが、そなたじゃ。」

「わ、わたしーー?」


「そう。カーリア。

あちらでの世界の名で言うと"茅ヶ崎美月"さん、

貴女なの。貴女しかあの子の運命を変えることなんて出来ない。だからお願い。彼女を受け入れて!」


ちょ、ちょっとまって。

色々と壮大なんだけど…!

ごめん!ぶっちゃけよく分かってない!

(それよりも急に喋り方が崩れた方が気になるなんて言えない)


「つ、つまり?要約するとリリには私が必要ということなのね…?」

「うむ。だいたいそのような解釈で間違っておらぬよ。強いて言えば「あの子と結ばれてくれ」と言うことだな。」


(んん?なんか「結ばれる」とか聞こえた気がしたけど、女の子同士で結ばれるなんてありえないよね、きっと違う意味なのよ。そう、その通り。)

と、ブツブツ呟き続けた。



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