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第69話 情報収集は丸投げ

 D01-65



 シルコワの話によると、情報を纏めるのに三日くらいかかるそうだ。

 まあ、いいか。

 猶予は10年あるわけだし、ゆっくりやっていこう。


 と、いうことでその間は「狂った騎士の屋敷」で暮らすことになった。


 どこかからの襲撃を警戒したシルコワが、少し渋っていたが、沙耶さんの眷属の存在が、その心配事を解消してくれた。

 沙耶さんの眷属であるクドク虫は現在43匹集まっており、その内の半数が脱皮後、HPを吸収(ドレイン)せずに全裸待機(いや、まあ、全裸でしょうけど)している。

 沙耶さんの万が一の危機に備えているようだ。


 そいつらのLvは約20前後である。

 人と魔物とのレベル上昇による、パラメータの上がり方は少し違つようだ。

 クドク虫はLv1時のHPが350で、Lv上昇時にHPが350ずつ上昇するので、Lv20ならHPが7000になる。


 ここで手長猩猩を例にあげるのは、少し不謹慎かもしれないが、先の戦いで戦場にはLv13以下の手長猩猩たちは出てこなかったが、Lv13手長猩猩のHPは3120、2人昏倒させてもお釣が来るレベルである。

 ボスの近衛として里に詰めていたLv19~Lv21の手長猩猩にしてもHP5000前後なので、例え20体が襲撃してきても撃退できてしまうのだ。


 リーダー格のブックナー(沙耶さんの実家で飼われていた家猫の名を命名)にいたっては情熱進化(テンション上がりっぱなしでレベルアップを繰り返す個体)でLv67に至る。


 まあ、そういうことなら、ということでシルコワの許可がおりた。

 シルコワが大きい布に木炭で地図を写しているのを眺めたりして、ダンジョンルームでまったりしていると、ヤズナから声がかかった。

 ダンジョン御輿要員が里から出向してきたらしい。


 そうだ、思い出した。


「確かMPはDPに変換できたはずだよな」

-「現状使わないMPをDPに変換したいんだが…」


 とヤズナに言ってみると


「半分くらいなら大丈夫ですよ」

-「ただしMPは魔法を使わなくても、使いどころは多いので、ある程度は残して置いてください」


 とのことだ。


 現在、オレのMPは9633(シルコワを眷属にしたことによるフィードバック分とダンジョンマスターLvが1になったのでMPが1000増えたことによる)あるので、切りの良いところで、MP5000分をダンジョンコアに投入、労せずしてDP5000をゲット。

 あと、1日経っているので初回ボーナス特典+1%の回復量でDP1241が更に増えていた。

 これで現状のDPは5,0074になった、おお、半分回復したぞ。


 視線を感じてふと見上げるとヤズナと目が合った。

 ヤズナはオレのMP残量を心配してくれたようだ。

 まだ半分近くあるというとそのMP総量に驚かれた。


 元神であるヤズナの場合、神力や魔力の(たぐ)いは、一日寝たら復活するようなものではないらしく、神々の常識として、使用する以外の時は溜め続けるものなのだそうだ。


 沙耶さんはといえば、オレほどのMP量はないようだ。

 まあ、沙耶さんの人生は波乱万丈っぽいので、学校と家の往復で一日の生活が完結するオレなんかとは、違うということなのかな。


 また、眷属の維持にもMPを消費するようだ。

 生活魔法もこの先、使うだろうからDP変換はしないことになった。


 ちなみにオレとシルコワだが、オレが一方的にMPを消費するわけではなく、経路(パス)を通して相互に魔力を循環させている感じだな。


 そこらへんが沙耶さんの主従契約とオレの眷属契約の違いなのかもしれない。




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