第24話 リザルト・1
D01-24
さんざん見比べたオレは、コンパクトを沙耶さんに返す。
その際に少し指先が触れ合ったりと、
うれし恥ずかしい出来事もあったりした。
…まあ、沙耶さんは無反応だったが……。
「あとはヤズナ待ちだな」
オレたちは思い思いの場所で待機し、ヤズナを待つ。
今度はけっこう時間が掛かっているようだな…。
でも、そうか、
沙耶さんがあんなに頑なに、オレを拒絶した理由の一端が解った気がする。
最初に目が覚めた部屋の中央にあり、これ見よがしに存在感を醸し出している巨大な球。
それと同じ輝きを持つ瞳を持った者が、ニヤニヤ笑って近づいてきたら、
そりゃ警戒するよな。
誘拐犯の関係者だって思うよな。
うん、なっとくした。
はあ、手持無沙汰だな、
ヤズナ、まだ帰ってこないのかな。
そうだ、今のうちにログを見直しておこう。
DPがどのくらい獲得できたかも確認しておきたいしな。
ログを遡ると、ヤズナが倒した手長猩猩の第一波は63体にも及んだ。
インベントリに入っている死骸は34体、あとは沙耶さんの方かな。
しかしこの手長猩猩はオスとかメスとかないのか?
するとインベントリの中の死骸がオス31体、メス3体に分かれた。
認識次第で整理されるのか、
しかし、オス多いな、
メスは元々少ないのか、それとも後方に待機しているだけなのか…?
さて、第一波のリーダー格は、
Lv36、手長猩猩・リーダー、こいつか。
獲得DPは1613。
……うーーん、微妙だ。
まあ、普通の手長猩猩が1体につき8~12DPくらいなので、それと比べれば破格といえる。
最初に鬼岩の大猪を見ているせいで感覚が麻痺しているのかもしれないな。
あと目ぼしい奴は……、
おお、Lv25、手長猩猩・サブリーダー。
こいつはヤズナの投擲を3度防御しているぞ。
ヤズナが最も手間をかけた相手と言えるかもしれない。
1度目はかわし、2度目、3度目は大剣で弾いている。
普段のダメージ量からいっても、
大剣の方が壊れそうなものだが、
上手く力を逃して弾いたのだろうか。
だが業を煮やしたヤズナにチョップで殺されたようだ。
ダメージ量がとんでもないので、多分爆散しているな。
死体も残らなかったのだろうな。
うわ、現場見たくねぇ、
そこらじゅう血だらけなんだろうな…。
で、こいつの獲得DPは340、
手間がかかったわりにはリーダーよりも少ないね。




