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私と彼の恋模様  作者: 辰野
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105/224

105.

 「次は水族館前、水族館前です。お降りの方はお知らせください」

 「あっ、次みたいですよ。僕まだ水族館って行ったことないので楽しみです」

 「それを言ったらここにいる全員が行ったことないと思うぞ。あそこは交通の面も悪いし海からも遠いから水族館を作るには不向きなんだろうな。

 動物園なら近くに羽鳥山動物園があるから一度は行ったことあるだろうけど、海の生き物はなぁ……」

 「でも私は一回だけ行ったらしいわよ。まだ本当に小さい頃だったから全く覚えてないけど」

 「それって行ったことないのと同じだろ。ここの水族館はイルカショーとかがあるらしいから見てみたいよな」


 イルカショーか…………

 テレビだと水から跳ねたイルカが天井にぶら下がっているボールを鼻でタッチしてたりしてたけどあれって本当なのだろうか

 見た目からして10mは絶対にあるだろうけどそんな高いところまでジャンプできるとは到底思えない。せいぜい3mぐらいが限界だと思う

 だって陸上の生き物じゃないし、ジャンプをできるような硬い地面なんてないんだからそんなに高くまで届くはずがない

 あれは絶対にTV側が意図的に作ったCGだ


 「それにしても水族館って入場料が意外に高いんだな。中学生は900円ってネットに書いてたけど大人は2000円だと。これぼったくってるんじゃないか」

 「そんな小さなところで文句を言わない。せっかくお魚さんを見られるんだからその感謝を込めて私に2000円払いたまえ」

 「いや、なんでお前に払わなくちゃいけないんだよ」


 それにしてもお魚か…………

 これまでに見てきた生きているお魚って言ったら金魚ぐらいしかないから結構楽しみだったりする

 それに、ここの水族館ではペンギン村というものまであるのだそうだ

 まさに私たちにとっては未知の世界。図鑑でしか見たことのないようなものや、TVでもあまり報道されていないようなお魚まで見られることができると思うとわくわくする

 沖縄にある美ら海水族館のようにジンベイザメのような巨大なお魚はいないらしいけど、それでも楽しいところは絶対にある

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