『流れ行く思い出』
どうも、初めまして作者の『からあげFly』と申します。
皆さん、これからどうぞ宜しくお願いします^^
――幼い頃から、俺こと月城霞はずっと周囲に言われ続けていた言葉がある。
それは『お前が女の子として生まれてくれれば良かったのに……』という言葉だ。
周囲の声曰く、俺という人間を一言で言い表せば【家庭的で気配りが上手く、何処か母性的を感じる】……人間らしい。
「お~い、かすみぃ。お前何で黒いランドセルからってんだよ……女は赤いランドセルだろぉ♪」
親から貰った名前も“霞”というどこか女の子みたいな名前のお陰で小学校の頃は良く同じクラスの悪ガキ共に要らぬちょっかいを掛けられる事も多々あった。
『おい、お前!強……弱い者イジメは止めろ!!!』
そんな時、いつもいつも俺を助けてくれる3人の友人達がいた。
「霞、もう止めろ。相手泣いてるから……鼻から血ぃ出してるから……」
コイツらは決まって俺が(護身術でケンカを吹っ掛けてきた相手にトラウマを植え付け………………)“ピンチに陥った”際に助けてくれた。
そんな3人と俺は小学校、中学校、と同じ時間を共に過ごしてきた。
――そんな俺達は今までくだらない事でケンカしたり、皆で無意味な馬鹿やったり、実らない恋愛話に花を咲かせたりしてきたけど。
――高校に入学して、卒業して、就職して、結婚して、離ればなれになっても……俺達は今までもこれからもずっとずっと親友で居られると信じて疑わなかった。
――でも……。
――高校生活2年目の桜咲く季節のとある朝、俺達の友情が思わぬ事態に揺らぐ事になろうとは、この時、誰一人として知る由も無かった……。
とりあえず簡潔なプロローグとなりましたがこれからキチンと更新していきますので宜しくお願いします。
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