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近付く【悪魔】
つまらない筈の舞踏会。でも、見つけた。あの日に見た少女を。
あぁ、楽しめる。浮かんだ笑みは今までで一番の微笑みだっただろう。
声を掛けたら変な悲鳴を上げられた。「ぴぎゃー!」って・・・本当に面白いな。しかし、悲鳴で目立ってしまった。悲鳴を上げた少女を引っ張る。
「お前、名前は?」
返事は無い。
「教えないのなら、好きに呼ぶぞ」
「・・・・・・どうぞ」
沈黙の後、渋々と答えた少女の声は可愛らしい。表情は可愛くないが。
「じゃあ、アンジェ」
これは、母の名前。正式にはアンジェリークという。愛しさと悔しさの象徴だ。彼女に相応しい。これで何時でも、この世界への復讐心を燃やせる。
「・・・私をどうしたいの?」




