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不法侵入、再び【大魔術師】
あれから、引っ越した。なのに、なぜこの娘は分かるのだろう。
「お邪魔しまーす」
「またか?!」
呑気にそう言って、新しい我が家に侵入したのは以前と同じ娘。
「いいから、お茶下さい。お茶」
「お前は侵入犯の自覚が無いのか」
呆れる言動だが、はっきり言えば気に入っている。紅茶は良い茶葉を使った。それを娘はカップを両手で包み込む様にして飲む。子供だな。
「お茶を貰いに来た訳じゃないんで、安心して下さい。取引に来たんです」
真剣な顔になった娘がメタルバイソンの角を一対分取り出す。
「これで、アラクネの糸と妖精のミルクが欲しいんです」
娘は紅茶一杯をしっかり飲んで目的の取引をして、我が家を後にした。




