初めてのお泊まり13
「でも、センカ元気にしてるよ。」
「そうなん?」
「うん。相変わらずおしゃべり(笑)。」
「センカらしいな。」
「最近ね、またご飯行こうって連絡来てた。」
「じゃあ今度2人で行っておいでよ。」
そう言った瞬間、マキナは少し驚いた顔をした。
「えっ……いいの?」
「何が?」
「センカの事で昔、太一と色々あったから思い出したくないかもって思ってたんだけど…」
少し考えてから答えた。
「嫌じゃないよ。」
「センカがマキナの大事な友達なのは知ってるし。」
「それに……。」
「マキナが笑ってくれるなら、それだけで十分。」
マキナは少し照れたように目を逸らした。
「……ほんと、太一はずるい。」
「何が?」
「そういうこと、サラッと言うところ。」
そう言って、照れ隠しみたいに俺の肩を軽く叩いた。
本当にいいの?
センカに連絡するよ?
良いよ。
そう言うと、マキナは嬉しそうにスマホを手に取り、センカにメッセージを送り始めた。
送った!
明るい笑顔で言ってきた。
やっといつも通りのマキナに戻ってきたなと嬉しく思いながら、マキナに笑顔を向け、
センカには感謝しないとな
ポツリと呟いた。
どうして太一が感謝するん?
少し怒ったような、不思議そうに聞いてきた。
少し、考えてから
…うーん…今のマキナがあるのは、センカの協力って大きくない?
そう言うと、マキナは
確かに!話も聞いて貰ったし、辛い時はすぐに会いに来てくれたり感謝してもしきれないぐらい!
嬉しそうに笑うマキナを見て、俺まで嬉しくなる。
「そっか、そっか。」
「早く返信来るといいね。」
そう言いながらも気が付けば今日はいろんなことがあったなと今日の事を思い出していた。
遊園地に行って、マキナのお父さんと再会して、そしてマキナの過去を知った。
今日一日だけで、本当にいろんなことがあった。
そんな事を考えていると張り詰めていた糸が切れたのか、急に眠気が襲ってきた。
「マキナ……ごめん。少し横にならせて。」
そう言いながら、床に横になろうとした。
あっ!ごめんね!良いよ。横になって。
そう言いながら俺の頭を持ちながら、自分の太ももに俺の頭を乗せてきた。
あっ、おっ…
突然の膝枕で言葉が出なかった…
マキナの膝枕って思うだけで目が覚めそうだ。
マキナは、
今日は特別。
そう言いながら、キスしてきた。
俺もそっとキスを返した。
マキナの温もりを感じながら、今日という日が忘れられない一日になる気がした。




