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机の上の三姉妹~あなたの心サポートします~  作者: はらぺこ姫
大会予選・動画作成(後半)編
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天金復活!


【コメント欄】

院展

『夏様。やっぱり夏様』


頂点

『なるほど、設定の薙刀はここで使うのか』


点々

『うちの子に、こんな編集線は無理ですと断られた』


匿名者

『だから、おかしいって』


通りすがりの人

『でも、よくキャラ毎にここまで変えたね』


頂点

『性格設定が細かいのか。

もしかしたら、何かのデータを。

読み込ませたのだろうか』


院展

『間違いなく、絵は読み込ませている。

独特のクセがあるし』


点々

『動きも、読み込ませていそうですな』


匿名者

『また、そんな面倒なことを』


頂点

『だから、面白いんだよ』


【冬樹のバイト先】

店では、伝五郎さんと2人きり。

店長は、たまにはパパをするんだ。

と言って今日は居ない。

ふと思うことがあって聞く。

「四天王同士で交流ってあるんですか?」

店のレジ横で、客が居ないのをいいことに。

スマホを開いてサポートキャラ相手に。

変身ポーズを教えていた伝五郎さん。

「あるよ」

冬樹を見ずに答えて。

サポートキャラに細かいところまで指示を出している。

へえ、指の角度まで決まっているんだ。

じゃなくて。

「どんな会話をするんです?」

ほぼ、好奇心一択の質問にも。

「んー?今日の晩御飯とか?」

え?そんな会話なの。

伝五郎さん、今度は器用にバク転を決める。

いや、ここお店。

ほら道行く人が、思わず拍手してる。

それに手を振る伝五郎さん。

やっぱり、店長と親子だ。

「店長に言いますよ」

店長からは、伝五郎さんが無茶をしないように。

ちゃんと見張っててと言われている。

カメラを向けられて。

もう一度やろうとしていた伝五郎さん。

そのまま、壁、天井を蹴って。

なんでもない顔をして戻る。

いや、バク転との難易度の差がわからないんですけど。

そのまま通行人が満足そうに去ったのを見送り。

「予選はパスだから、動けないからねえ。予選中は」

そう言えば、TENTYOOの投稿もつぶやきも。

大会が始まってから見てない。

てか、それ。

思ったより重要な話では?

「そこ詳しく」

伝五郎さんにしがみつく冬樹。

ビックリする伝五郎さん。

『大会の本戦についてですね』

いきなり、サポートキャラが喋り出した。

『基本的に、決勝に残った人が。

次回の予選をパスする権利があります』

うん。それは今まで見てたから知ってる。

『なんらかの理由で。

今回のように欠員が出た場合は。

前回の本戦に出た上位から順に。

権利を得ることになります』

それも、わかる。

『予選をパスする組、すなわち予選パス組は。

予選と同じエントリー日までに。

90本の動画を提出します』

伝五郎さんが頷く。

「予選組は、予選で何枚か使うからな」

なるほど。

『かつ、エントリー以降は、動画活動は禁止されます』

それで、動けないと。

「それも、抜け穴があってなあ。

別名義で動画活動していないアカウントなら。

コメントくらいなら残せる」

えっと。それ、かなり言っちゃダメな話では?

「そうでもないぞ?

常連組はほぼ今頃、ファン活動に忙しいからな」

はい?


【冬樹の部屋】

秋『予選パス組ですか?調べてみます』

秋の検索に、大会要項が浮かび上がる。

秋『基本的に、決勝に残った人が。

次回の予選をパス出来るようです』

聞いたことに

秋『予選をパスした20組と。

予選を抜けた30組で本戦を争います』

うん、ここも変わりない。

秋『当たり前ですが。

大会にエントリーした相手への妨害は。

失格の対象となるようです』

そういやと、冬樹の頭に去年の炎上事件が蘇る。

「天楽の解説動画。

TENTYOOと並んで人気ある人なんだけど。

大会前に、予選の動画をピックアップして解説してて。

それに自分の名前がなかったことに腹を立てて。

あちこち荒らしてた人が失格になったって」

夏も頷く。

「大人しく、ファン活動してる分には良いのよ」

ファン活動で思い出した。

「なんか、常連組は今頃ファン活動してるって。

まさか?」

春が目を逸らした。

秋を見る。

秋『居ますね。何人か』

割とあっさり返事が戻る。

「誰かわかる?」

冬樹は、ゴクリと息を呑む。

夏『秋のファンの点々。天金の別垢』

えっと。マジで?

秋『ですから、引退されたとはいえ。

一度はきちんと挨拶すべきかと』

いわゆる、ファンサをしたと。

でも、それ思った以上に効果あったみたいだけど。

「だから、急に歌やら動画を作るとか言い出したのか」

でも、まてよ?

夏『冬樹が冬ってことも知ってるわよ』

えっと。情報が追いつかない。

春『だってほら』

春が空中に動画を浮かばせる。

アカウント名は、天金。

『ヤッホイ。引退したわしが舞い戻ってきたぞい』

タイトル名からしておかしい。

内容を見る。


確かに、伝五郎さんのサポートキャラだ。

休憩室に作られた。

サーキットぽいものを駆け上がって、バク転。

そして決めポーズ。

そして最後に。

“うちの孫弟子に。

教えてもらって復帰したぞい。

次は歌うぞい”


いや、待って。

なんでそうなる。

秋『お身体に触りは無さそうですね。

安心しました』

だから秋。動画にコメントしないで。

夏『何言ってるの。広報活動よ』

夏の扇が揺れる。

いや、そうだけど。

店長に怒られかねない。

春『天金さん、大会出てないから。

動画活動しても問題無いし』

いや春。そう言うことじゃない。


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