大会予選ルール確認
【冬樹の部屋】
「秋、予選の要綱まとめて」
予選を明日に控え、冬樹が秋に尋ねる。
秋『わかりました。大会予選要綱を要約します。
まず、基本ルールから。
・テーマ(お題)が提示されます。
・参加者は、
自分の提出した動画の中から1本を選びます。
・その動画を提出します。
・システムがジャッジします。
・スコアで勝敗決定。
ここまでは、よろしいでしょうか』
冬樹が頷く。
春『予選のジャッジは、システムだけじゃなく。
再生回数もボーナスとして入るよ』
春の補足。
そうか、予選は再生ボーナスのみか。
観客観戦があるのは本戦からだし。
「なるほど。そういう意味では不利だな」
秋が頷く。
秋『そうですね。次にデッキ構造についてです。
・動画は、100枚のカードの扱いになります。
・1度試合に使った動画は、金輪際使えません。
もし、来年以降出場される場合、審査で弾かれます。
また、類似・模倣も同様です。
詳しくは規定要綱にありますが、確認されますか?』
冬樹は首を振る。
それは、来年の自分に任せよう。
夏『どこで、どの動画を使うかは慎重にしないとだめよ。
過去に、予選と同じようなお題が出たことがある』
それは気をつけないと。
秋が頷く。
『そこは、戦略が必要かと。
では、最後に予選についてです。
・送られてくるお題は2つあります。
・既定の秒数に合わせて動画を編集します。
・規定時間内に投稿となります』
ちょっとまて。
「編集するのか?」
冬樹の言葉に春が頷く。
春『視聴者が居ない分、
そこでポイントがカバーされるらしいよ?』
夏も頷く。
夏『予選の秒数も。
第一次予選…10秒
第二次予選…20秒
第三次予選…30秒
だから、
一次予選では、お題部分
二次予選では、インパクト
三次予選では、意図まで込みで編成ね』
それ、かなり難易度高くないか?
【冬樹のバイト先】
「冬樹くん、そういや今日予選じゃ無かった?」
店長が思い出したように冬樹に聞く。
「ええ、夜8時にお題が送られて来るんです」
レジで、頬杖をつきながら冬樹が答える。
あの後、あらかじめ目安を付けようとして。
お題が判らないのに無理、と夏にバッサリ切られ。
春からは直感を信じろ、と変な慰め。
秋からはしっかり寝ることです。と言い切られ。
半ば、ふてくされているのもある。
「1分の動画10秒間に収めるのって難しいよね」
冬樹が首を傾げる。
「単に切れば良いんじゃ?」
店長が首を振る。
「他人の予選動画と元動画みたらよくわかると思う」
今、なんて?
「そんなのあるんですか?」
店長に詰め寄る冬樹。
「あるよ。大会のパスコードを入力したら見られるよ」
その言葉に冬樹がそわそわしたのを見る店長。
「今日はあがっていいよ。道中気をつけて帰るんだよ」
その時には、冬樹は店に居なかった。
今日から、少し忙しくなるので1日1回です。




