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秘密の多い令嬢は幸せになりたい  作者: 完菜
第二章 貴族としての生活

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【2-7】

「お嬢様、おはようございます」


 キャスティナは、誰だろうと目を覚ました。ぼんやりと見えたのは淡いピンク色の可愛い天蓋。ここは……キャスティナは、ハッとしてベッドから体を起こす。ここは、コーンウォレス家の屋敷なんだわ。周りを見ると、リズがキャスティナを見ていた。リサはカーテンを開けてくれている。


「おはよう。リズリサ。ぐっすり寝ちゃったわ。エヴァン様のお見送り間に合う?」


「大丈夫ですよ。間に合うように起こしました。朝の支度をして、ドレスに着替えましょう」


 キャスティナは、二人が用意してくれたお水で顔を洗う。ドレスをクローゼットから選ぶ。今日は薄い赤色のドレスを選んだ。リサが着替えを手伝ってくれる。その後は、ドレッサーの前に腰かける。リズが髪を結ってくれる。鏡越しにリズを見ながら、朝起こしてもらうのっていったいいつぶりなんだろう?いつも早く起きちゃうから、エーファが来る頃には起きてたもんな……。こんな何気ない事が嬉しい。


「リズリサ起こしてくれてありがとう」


「まぁ、お嬢様。そんなの当たり前ですわ。今日も可愛く致しましょう」


「ふふふ。当たり前だけど、当たり前じゃないのよ。うれしい事なのよ」


 キャスティナが、にっこりリズとリサに微笑んだ。リズが複雑な表情で髪を結ってくれる。リサがメイクをしてくれた。今日は、サイドに後れ毛を出して後ろは、編み込んでアップにしてもらう。小さい赤いリボンをあちこちに散らしてある。メイクは、しっかりと可愛らしい感じにしてくれた。


「出来ました。いかがでしょう?」


「うん。気に入ったよ。ありがとう。お見送りってどうすればいいの?玄関で待ってればいい?」


 リズが時計を見る。


「朝食が終わる頃だと思うので、ダイニングに行きましょう。リサ一緒について行って。私は、片付けをするから」


「では、お嬢様行きましょう」


「リズ、ありがとう。片付けよろしくね」


 リサについて、ダイニングへと向かう。リサがノックしてダイニングの扉を開けてくれたのでキャスティナが中に入った。近衛騎士の制服を着たエヴァンが、朝食を摂っているのが目に入る。


「エヴァン様、おはようございます」


「おはよう。キャスティナ。よく眠れた?」


「はい。朝までぐっすり寝ちゃいました」


「おはようございます。キャスティナお嬢様。まだお時間あるので、エヴァン様とお茶だけでもいかがですか?」


「おはようございます、フィル。はい。頂きます」


 キャスティナは、エヴァンの隣に座った。

 すぐに、お茶が運ばれて来た。ひと口お茶を飲む。美味しいとキャスティナは、感動していると。「今日も可愛いね」と、エヴァンが頭を撫でて来た。


「エヴァン様。昨日から可愛いばっかりです。子供じゃないです」


「キャスティナは、すぐにぷくっとふくれるねー」エヴァンがからかう。


「私の事は、いいです。それより、エヴァン様の騎士の制服初めて見ました。凄くカッコいいです」


 キャスティナは、目をきらきらさせてエヴァンを見ている。エヴァンは、お茶を飲みながら言う。


「キャスティナは、騎士が好きなの?」


「それは、女の子なら誰でも憧れです‼」


「そう。でも、俺以外をそんなにきらきらした目で見たらダメだよ」


 いつもの、エヴァン様の有無を言わせぬニッコリ笑顔です。これに逆らってはダメです。


「もちろんです‼」


「そろそろ時間だから行くね」


 エヴァンが立ち上がる。キャスティナも、一緒に立ち上がって玄関に歩いて行く。


 玄関まで来た所で、エヴァンがキャスティナの方を向いた。


「じゃあ行って来るね。早く帰って来るから、夜も出迎えてくれる?」


「もちろんです。気を付けて行ってらっしゃいませ」


 キャスティナは、溢れる笑顔で見送る。エヴァンは、「行ってきます」と、キャスティナの頭にキスを落として玄関を出ていった。キャスティナは、軽く固まる。


「クックック。エヴァン坊っちゃんがあんなにニコニコしているのを見るのなんて、いつぶりですかねぇー。私を始め、ご家族様も使用人もびっくりなんですよ。キャスティナお嬢様」


「えっ?そうなんですか?私、むしろ優しい顔のエヴァン様しか見たことない気が·····」


「それは、凄いですね。さっ、もう少ししたら皆様が朝食に下りて来ますからダイニングで、もう少々お待ち頂いてもよろしいですか?」


「はい。もちろんです」


 キャスティナは、フィルについてダイニングに戻り、一人お茶を飲みながらみんなを待った。



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