因縁
有希「次の66階は気をつけて・・・。」
珠樹「もしかして・・・天童君が・・・。」
詩音「いよいよなのね。」
有希「いえ・・・。幸太郎は最上階よ・・・。」
まぁ俺もそうだろうとは思ったけど・・・。
有希「次の敵は哲也や私よりもはるかに強い・・・。」
詩音「有希さんや哲也さんよりも・・・。」
「神の能力者よりも強いってことは、相手も神の能力を持っているって事ですか?」
有希「えぇ・・・。幸太郎だけが知っている存在・・・。私達は神の能力者ってだけで他は何も知らされていないの・・・。」
「やっかいだな・・・。とにかく先へ進むしかないしな・・・。」
俺達はとにかく次の66階へ進む事にした。
綺麗な女性3人に囲まれて花より団子って訳じゃないけど、男からしたら嬉しい状況だ。
まぁ、ひと時の癒しって所だろうな。
とか思っている内に66階に着いてしまった。
珠樹「神崎君・・・。おそらく私達3人じゃメインでの戦いは役に立てないと思うの・・・。」
「このドアの前からでもビンビン殺気を感じます。3人は戦いには参加しないでください。俺が出ます。」
珠樹「ごめんなさい・・・。でもできるだけサポートをするから・・・。」
詩音「慎太・・・。」
有希「神崎君・・・。」
(まぁ、女の子達に参加しろなんて言えないし、何だかんだで3人共体力ボロボロだしな・・・。)
「大丈夫です。」
そして俺はドアを開けた。
ヤバイぐらいの殺気がビンビン伝わってくる。
薄暗い灯りの中で目の前に一人立っているのが分かる。
???「やっぱり裏切ったね。有希。」
「裏切ったんじゃない。正しい方向に進んだだけだ。」
???「アハハ。慎太。相変わらずだね。お前。」
「相変わらず???誰だ?」
???「あまりにも久しぶり過ぎて誰か分からないようだね・・・。」
すると、薄暗い灯りが段々と明るくなってきた。
少しずつ相手の顔が見えてきた。
ーーーーー俺は驚いた。
「な、何でお前が・・・!!」
???「やぁ、まさかお前も能力者だったなんてね。」
詩音「し、慎太?知り合いなの?」
珠樹「異世界で見た事がない人物・・・。」
有希「ま、まさか。」
???「慎太以外の人達とは初めましてだね。俺の名は神崎智也・・・。慎太の兄だ。よろしくね。」
詩音「お、お兄さん?!」
珠樹「た、確かに似てるわ。」
有希「ま、まさか神崎君の兄が私達の仲間だったなんて。」
智也「珠樹さんに詩音ちゃんね。幸太郎から聞いているよ。光の上級能力者と水の能力者なんだよね?可愛い顔してすごいねぇ。殺したくなっちゃう・・・!!」
(ゾク!!!)
珠樹さんと詩音が震えあがってしまった。
言葉だけじゃない。ニヤけた智也の殺気と表情のせいだ。
「兄貴!!珠樹さんと詩音は関係ないだろ!!」
智也「んん??お前が女の子に呼び捨て??もしかして恋人か??んん??」
「だ、だったら何だ?!」
智也「いやぁ。可哀想だなぁって思ってさ。お前死ぬのに!!」
「くっ!!」
戦ってなくても分かる・・・。
明らかに智也は神の能力者だ。
何の能力か分からないけど、強い。
智也「まぁ、いいや。多分俺が何でこの場所にいるのか気になってるだろ?教えてやるよ。」
(ゴク)
全員が唾をのんだ。
智也「俺はね、生まれた時から能力者だったんだよね。じ・つ・は・・・。でも、こっちの世界でそんなヤツいないから化け物扱い・・・。親にも化け物を見るみたいな目で見られて恐れられていたよ。だから、お前が物心ついてしばらくしていなくなっただろ?」
「それが原因だったのか・・・。」
智也「俺は一人で生きていた。そんで一昨年ぐらいだったかな?幸太郎と出会った。話を聞いて同じ能力者って知って俺は身震いしたよ。それもだ!!異世界には能力者がたくさんいるし、いるのが当たり前みたいじゃないか!!俺は希望が見えた!!」
「それで幸太郎の仲間になったのか・・・。だけど、アイツは!!」
智也「こっちの世界とあっちの世界を融合しようとしてんだろ?失敗すると滅びるかもしれない・・・。」
「なっ!!!」
珠樹「し、知ってて?!」
智也「俺はこの世界はなくなろうが融合が成功しようがどっちでもいいんだよ。今が楽しければね!!!ゴーレムを操り!今まで化け物扱いしてきた一般人共は奴隷にしたり牢屋に捕えたり・・・最高だしね!!!気に喰わないヤツは殺し、タイプの女がいたら自分の物にして!!誰も逆らわない!!」
「こ、このクソ野郎!!」
智也「お??兄貴に向かってその口の聞き方はダメだよ?謝ったらお前の命は助けてやる!そして幸太郎と俺とお前の3人で世界の王になろう!!」
有希「貴方、幸太郎は神の能力者の力を利用する気なのよ!!」
智也「全部知ってるって。裏切り者さん♪だけど、命がなくなる訳じゃない。」
有希「くっ!!」
智也「さぁ、どうする?」
「智也・・・。兄貴のお前を止めるのは俺の役目みたいだ・・・。」
智也「その言葉・・・。交渉決裂だね・・・。残念だなぁ・・・。死んでくれ慎太ぁ!!」
智也はこの世のものとは思えないほどのニヤけた顔をした。
「あいつは以前の智也じゃない・・・。3人とも下がっていてください。」
「智也!!勝負だ!!」




